健康用語WEB事典

ビトロネクチン(vitronectin)

補体制御因子のひとつ。肝臓で産生され、血漿中や組織中に存在する糖タンパク質細胞接着分子)。ソマトメジンBS-プロテインとも。*1

血漿中の濃度は200〜400μg/ml。血液組織トロンビン-セルピン複合体を除去するオプソニンとして機能すると考えられている。細胞接着細胞移動にも関わると考えられている。RGD配列を含むペプチドはビトロネクチンの細胞接着活性を阻害する。*2

トロンビンアンチトロンビンⅢの複合体に結合する。また、C5b-7に結合してC5b-7複合体の細胞表面への結合を阻害することで膜侵襲複合体の形成を制御している。*3

*1JAIRO | ビトロネクチンの構造と機能に関する研究: http://jairo.nii.ac.jp/0025/00011349
*2Trends in Glycoscience and Glycotechnology ビトロネクチンの構造と機能: https://www.jstage.jst.go.jp/article/tigg1989/8/43/8_43_327/_article/-char/ja/
*3補体制御因子と腎疾患 遠藤守人: https://hachinohe-hachitan.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=111&item_no=1&page_id=45&block_id=102

ご意見・ご要望をお聞かせください。


ビトロネクチンに関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2019-10-02 (水) 09:31:36