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細胞死のひとつ。遺伝的にプログラムされた生理的で無害な細胞死。ギリシャ語で離れて(apo-)落ちる(ptosis)という意味。オタマジャクシが蛙に成長する過程で尻尾をなくしたり、人間の胎児にある水かきが消滅するのはアポトーシスによるものである。対して、病気などによる炎症反応を起こす細胞死をネクローシスと呼ぶ。通常、アポトーシスは炎症を伴わないが、大量のアポトーシスが一度に起こる場合は炎症が起こる場合があるとされる。生体内でアポトーシス細胞が生じると、マクロファージなどの貪食細…
好中球やマクロファージなどの食細胞が病原体や細胞の死骸などの固形物を取り込む作用。エンドサイトーシスのうち「食べる」に因んだプロセス。食作用やファゴサイトーシス、免疫食菌などとも。抗原抗体複合体を目印として貪食を行う。補体が結合するとさらに効率良く貪食される。バクテリアなど比較的大きな細胞外粒子を免疫細胞が取り込む場合、粒子を抗体などで他者として標識し、これに結合した細胞膜が伸張することで粒子全体を細胞が包み込む。取り込みにはアクチンが関係し、取込まれると食胞ができる。タグ:
非受容体型チロシンキナーゼのひとつ。主に血液免疫系細胞に発現し、骨髄細胞系ではマスト細胞、樹状細胞、マクロファージ、破骨細胞、血小板、リンパ球ではB細胞に高い発現が認められている。IgE受容体活性化を介したマスト細胞のヒスタミン放出やサイトカイン産生、マクロファージのファゴサイトーシス、破骨細胞の活性化、コラーゲン受容体を介する血小板凝集、B細胞の分化や活性化、一部のがんや自己免疫疾患、真菌やウイルス感染との関連などが報告されている。
抗原提示細胞のひとつ。単球から分化してできる白血球で、T細胞の分化や活性化・不活性化の制御などを行う。大きさは20〜50μmと大型。欠点は数が少なく寿命が短い(数日)こと。1973年にアメリカのラルフ・マーヴィン・スタインマン(Ralph Marvin Steinman)によって発見され、組織に結合したときに木の枝状の突起を伸ばすことからその名が付けられた。樹状細胞が抗原(病原体など)を捉えると、それを食作用により取り込み細胞内で分解して、その抗原のタンパク質の断片(ペプチド…
MHCクラスⅡ分子とインバリアント鎖が結合した複合体が送られる、後期エンドソーム様の細胞内小胞。MⅡCでは、MHCクラスⅡ分子上のCLIPと抗原ペプチドが交換が行われる。ファゴサイトーシスやエンドサイトーシスにより樹状細胞に取り込まれた抗原タンパク質も、エンドソームのプロテアーゼによる分解を受けながら小胞輸送によりMⅡCへと輸送される。
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