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フェヌグリーク(fenugreek)

西アジアから南東ヨーロッパが原産のマメ科トリゴネラ属の一年草本であるコロハの種子。カレーに用いられる香辛料フェネグリークとも。*1*2

ジオスゲニン配糖体であるジオスシントリゴネリンを主成分として含む。4-ヒドロキシイソロイシンガラクトマンナンも含まれる。

ラットにおいて、フェヌグリークは食事に含まれる脂質の排泄を促進することによって肝臓および白色脂肪組織への脂肪蓄積を抑制し、体重増加を抑制することが示唆されている。フェヌグリークのエタノール抽出物が小腸での胆汁酸塩吸収を抑制することが報告されている。ジオスゲニンジオスシン胆汁酸コレステロールと結合して複合体を形成し、これを直接糞便中へ排泄する可能性があることも報告されている。

加熱により香気成分が著しく失われることが報告されている。*3

*1筑波大学生物学類 植物成育促進活性を有する植物由来の揮発性物質の探索とβ-カリオフィレンによる根部の成育促進 効果の検討 大西薫(筑波大学 生物学類) 指導教員:松本 宏(筑波大学 生命環境系): http://gradtex.biol.tsukuba.ac.jp/2014/tjb201501/201010572.pdf
*2日本栄養・食糧学会誌第64巻第2号 フェヌグリークは正常ラットの脂肪蓄積抑制に関与する 村木悦子 松岡知里 及川璃奈 佐藤しのぶ 千葉大成 角田伸代 加園恵三: http://libir.josai.ac.jp/il/user_contents/02/G0000284repository/pdf/JOS-jsnfs.64.99.pdf
*3CiNii 論文 -  カレーに関する研究 VI  カレー用香辛料の加熱による香気成分の変化:カレーに関する研究(第6報): https://ci.nii.ac.jp/naid/130003788655

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このページの最終更新日時: 2019-12-03 (火) 09:54:26