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フルオロウラシル(fluorouracil)

ウラシルの5位の水素フッ素に置換された構造を持つ誘導体5-フルオロウラシルとも表記される。

フルオロウラシルの化学構造

がんに対する治療薬(代謝拮抗剤)の有効成分。がん細胞DNAの合成を阻害し、その増殖を防ぐ。ジヒドロピリミジン脱水素酵素によって代謝される。*1*2

代謝拮抗剤に分類されます。がん細胞の分裂や増殖の際に必要な物質であるピリミジンに似た構造で、ピリミジンの代わりにがん細胞に取り込まれることでDNAの合成を阻害して抗腫瘍効果を発揮します。*3

*1山口大学医学部附属病院薬剤部 FOLFOX6療法を受けられる方へ: http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~yakuzai/LVF0003.pdf
*2個別化医療を目的とした 5-fluorouracil の定量的治療効果予測システム構築に関する基礎的研究: https://www.kyoto-phu.ac.jp/education_research/graduate/doctoral-dissertation/2013/katei/pdf/150.pdf
*3日本頭頚部癌学会 頭頚部がん情報|化学療法: http://square.umin.ac.jp/jshnc/general/section_06.html

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このページの最終更新日時: 2018-01-24 (水) 18:19:56