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ブレビバクテリウム・フラバム

ブレビバクテリウム・フラバムとは、主にアミノ酸の一種であるL-グルタミン酸などの発酵生産に用いられる、コリネ型細菌に属するグラム陽性の土壌由来の細菌である*1*2。本種は分類学的にコリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)と同義、あるいは極めて近縁な微生物として扱われることが多く、産業上の有用菌株として長年にわたり遺伝子解析や代謝工学の研究対象となってきた*3

ブレビバクテリウム・フラバムは、糖質炭素源として取り込み、発酵経路を経て大量のL-グルタミン酸細胞外へ生合成・蓄積する優れた代謝能力を有している*4。この性質を利用して、工業微生物学の分野では調味料食品添加物として広く利用されるグルタミン酸ナトリウムなどの製造プロセスにおいて中的な役割を果たしてきた歴史がある*5菌体の生育には適切な温度やpH、およびビオチンなどの栄養素が必要であり、培地組成の最適化に関する研究が数多く行われている*6

また、ブレビバクテリウム・フラバムL-グルタミン酸だけでなく、L-リジンやL-スレオニンといった他の必須アミノ酸の生産菌株の育種においても重要な親株として用いられてきた*7紫外線照射や化学物質を用いた変異処理、あるいは組換えDNA技術やゲノム編集などのバイオテクノロジー技術を駆使して、的とする代謝産物の生産効率を飛躍的に向上させた変異株が多数作出されている*8。これらの遺伝子組み換えおよび代謝制御に関する研究は、生物化学分子生物学の発展にも大きく寄与している*9

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このページの最終更新日時: 2026-08-15 (土) 15:30:08