小脳皮質のプルキンエ細胞層を構成する大型の多極神経細胞。その名前は発見者であるヤン・エヴァンゲリスタ・プルキンエ(Jan Evangelista Purkinje)に由来する。*1*2*3
小脳皮質の中で唯一情報を出力する神経細胞。小脳皮質の情報処理の結果はプルキンエ細胞の活動電位によって表現される。また、γ-アミノ酪酸(GABA)を神経伝達物質として放出する抑制性ニューロンであり、小脳の深部にある小脳核に情報を出力する。下オリーブ核由来の登上線維からも入力を受ける。
プルキンエ細胞は樹状突起を分子層へ伸ばして、そこで10万以上のシナプスの入力を受ける。プルキンエ細胞の樹状突起の形成には顆粒細胞から分泌されるグルタミン酸などの因子が必要とされる。また、リアノジン受容体(プルキンエ細胞に発現するRyR1および顆粒細胞に発現するRyR2)が樹状突起の分岐を促進する。*4
また、GluR2を発現し、AMPA型受容体のカルシウム透過性を抑制することで樹状突起の正常な伸長に関わる。
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