プロタミン(protamine) †
鮭の精子から分離された強塩基性タンパク質。血小板のトロンビン受容体を活性化し、血小板凝集の部分的活性化とそれに続く凝集障害による抗凝固作用を持つ。*1
当初は皮下投与されたインスリンの吸収を遅延させるとして臨床応用された。
ヘパリンの拮抗薬として使用される。副作用として血圧低下、ショック様症状などの循環抑制がある。*2
アグリカンの中和作用を有する。また、オリゴデンドロサイト前駆細胞に発現するPTPRZに対するリガンドとなる。細胞膜透過性ペプチド(CPP)やドラッグデリバリーシステム(DDS)の用途でも用いられる。*3
*1富山大学 学術研究部医学系 麻酔科学講座 プロタミン再考: http://www.med.u-toyama.ac.jp/anesth/text/Case%2066.pdf
*2KAKEN — 研究課題をさがす | プロタミンの循環動態に対する抑制機序:特にカテコールアミン分泌及びイオンチャンネルにおける解析 (KAKENHI-PROJECT-06671560): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-06671560/
*3プレスリリース - コンドロイチン硫酸プロテオグリカンに対するプロタミンの中和作用の発見 〜髄鞘再生を促す薬剤開発のための細胞スクリーニング系の開発〜: https://www.nibb.ac.jp/press/2017/12/08.html
*2KAKEN — 研究課題をさがす | プロタミンの循環動態に対する抑制機序:特にカテコールアミン分泌及びイオンチャンネルにおける解析 (KAKENHI-PROJECT-06671560): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-06671560/
*3プレスリリース - コンドロイチン硫酸プロテオグリカンに対するプロタミンの中和作用の発見 〜髄鞘再生を促す薬剤開発のための細胞スクリーニング系の開発〜: https://www.nibb.ac.jp/press/2017/12/08.html
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このページの最終更新日時: 2020-11-08 (日) 18:41:59