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酵素の前駆体。酵素活性を持たない。*1
これらが分泌後に活性化されるのは、自身を構成するタンパク質を分解しないようにするため。
関連する用語
トリプシンの前駆体(プロ酵素、チモーゲン)。膵臓から分泌され、膵液に含まれる。トリプシノーゲンとも呼ばれる。エンテロキナーゼの働きによって十二指腸でトリプシンとなる。タグ:
毛髪や筋肉、臓器など人体の各部を構成する必須の栄養素。三大栄養素のひとつ。漢字では蛋白質と表記する。蛋白はもともと卵白の意味。英語ではプロテインと呼ばれ、これはギリシャ語で「一番大切なもの」を意味するプロティオス(proteios) に由来する。体内に存在する酵素や受容体、免疫の抗体、血液中の血球などもタンパク質によって構成されている。人体全体の10〜15%程度を占める。化学的には、アミノ酸から成るペプチドが集まった一本のポリペプチドから作られる巨大な分子。タンパク質を構成す…
生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
胃腺の主細胞から分泌される、ペプシンの前駆体(プロ酵素)。ペプシノゲンの約1%の量が血液中に存在する。ペプシノーゲンとも。ペプシノゲンの活性化(ペプシンに変化する)には、pH3以下の酸性の環境が必要。胃がんの予兆を知るために、この血液中の濃度を測定することで胃粘膜の萎縮を調べる検査をペプシノゲン検査という。ペプシノゲンはペプシノゲンⅠとペプシノゲンⅡの2種類に大別される。前者は主に胃底腺の主細胞より分泌され、後者は胃底腺の他に噴門腺、幽門腺、十二指腸腺にも存在する。
キモトリプシンの前駆体(プロ酵素)。膵臓の外分泌細胞で産生され膵臓に蓄積される。キモトリプシノーゲンとも。これは、膵臓の細胞が自らが産生したプロテアーゼによる自己消化によって破壊されないためである。食事の刺激によってトリプシノゲンは膵液に含まれて小腸へと分泌され、トリプシンやそれによって活性化されたキモトリプシン自身によって限定分解を受けてキモトリプシンとなる。
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