ホルモン感受性リパーゼ(hormone sensitive lipase : HSL)

中性脂肪の分解過程で現れるジグリセリド加水分解する反応を触媒するリパーゼリン酸化されることでリパーゼとしての活性が増強される。β3受容体によって活性化される。*1

ホルモン感受性リパーゼによって分解された中性脂肪遊離脂肪酸となり、グリセリンと共に血液中に放出される。この遊離脂肪酸褐色脂肪細胞内のミトコンドリア内膜に存在する脱共役タンパク質UCP)によって熱エネルギーに変換される。*2*3*4

マクロファージ副腎精巣卵巣などでコレステロールエステル加水分解する主要な酵素でもある。カテコラミンACTHグルカゴンなどによって活性化され、逆にインスリンによって抑制される。*5

運動は血中カテコールアミンの増加、β受容体-アデニル酸シクラーゼ系の活性化、cAMP依存性プロテインキナーゼを介して骨格筋内でホルモン感受性リパーゼの活性を亢進させることが報告されている。*6

*1脂肪の代謝とその調節 からだのエネルギーバランス 大学院生命理学研究科 教授 大隅隆: http://www.sci.u-hyogo.ac.jp/life/molbio/KOKAI.pdf
*2脂肪滴とオートファジー - 日本顕微鏡学会: http://microscopy.or.jp/archive/magazine/45_2/pdf/45-2-87.pdf
*3FFA / 遊離脂肪酸 | e-ヘルスネット 情報提供: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-062.html
*4脂肪組織由来ホルモンによるエネルギー代謝調節 岸田堅 船橋徹: https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/51/5/51_5_373/_pdf/-char/ja
*5ホルモン感受性リパーゼ(HSL)欠損マウスのストレプトゾトシン誘発糖尿病モデルにおける、インスリン枯渇状態下での脂質代謝・糖代謝に関する研究 指導教員 門脇孝 教授 東京大学大学院医学系研究科: http://gazo.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/gakui/data/h20/124850/124850a.pdf
*6機械的刺激とカフェイン摂取による脂肪分解促進効果山田 茂・田中涼子・大橋 文・岩田華苗 食生活科学科 スポーツ栄養学研究室: https://jissen.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1745&item_no=1&page_id=13&block_id=30

ホルモン感受性リパーゼに関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]

コメントはありません。


このページの最終更新日時: 2019-09-03 (火) 12:09:16