健康用語WEB事典

ポリフェノール(polyphenol)

分子内に2つ以上のフェノール基ベンゼンに結合したヒドロキシ基)を持つ化合物の総称。化学的に多くの(ポリ)のフェノールを持つもの。植物の樹皮や種などに含まれ天然に多く存在する。食物の苦味・渋み成分になる。*1

ポリフェノールの定義は,芳香族環に2つ以上のフェノール基を有する物質である.化学反応,特に酸化反応を基盤にした機能が期待できるものは,少なくとも2つのフェノール基共役関係にあることが必要である.... 一般的に,抗酸化機能が非常に高いとされるポリフェノールには,電子吸引性置換基共役していないカテコール構造を有するものが多い.*2

ほとんどの植物に含有され、その数は5000種以上に及ぶと言われる。

ポリフェノールの健康効果

一般的に強い抗酸化作用があることが知られている。

果実に含まれる抗酸化成分としてはカロテノイド類,アスコルビン酸トコフェロール類,およびアントシアニンクロロゲン酸などのポリフェノール類があげられる(Rice−Evans・Miller,1995),特に最近はポリフェノール類の高い抗酸化能が注目され,中でもカテキン類には強い抗酸化活性が認められるとともに(Salahら,1995),カテキン重合体である縮合型タンニンプロアントシアニジン類)についてもカテキンと同様の抗酸化活性が確認されている(Hongら,1995;Teissedreら,1996)*3

ポリフェノールの抗酸化作用の強さは、その化学構造に含まれるカテコールの構造が関係している。*4

ポリフェノールの種類

*1数研出版 フォトサイエンス化学図録
*2ポリフェノール,化学反応を基盤とする機能性物質 抗酸化反応から成分間反応まで 本田沙理 増田俊哉: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/53/7/53_442/_pdf
*3リンゴ'つがる'果実の抗酸化能と含有ポリフェノール成分の関係: http://ci.nii.ac.jp/naid/110001816269
*4植物由来のフェノール性成分の抗酸化活性: http://www.yusho.hosp.kyushu-u.ac.jp/seminar/pdf/food_list04.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-01-16 (水) 10:01:46