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細胞や細胞小器官の生体膜の内部を指す。基質とも。
関連する用語
細胞分裂(有糸分裂)の際に分かれた染色体を引っ張り移動させる繊維(微小管)の起点となる細胞小器官。微小管形成中心とも。2つの中心小体から構成され、周囲には中心体マトリックスが存在する。細胞分裂時には、それぞれが娘中心小体をひとつ作る。中心小体と、その周囲の中心小体周辺物質(pericentriolar material; PCM)からなる。中心小体は母中心小体と、その側壁に結合する娘中心小体からなり、L字型の構造をとる。中心小体周辺物質にはg-チュブリン環が豊富に存在し、細胞…
細胞の内部には生体膜で区切られた多くの器官で埋め尽くされている。これらの細胞内に生息する個々の器官のことを細胞小器官と呼ぶ。オルガネラとも。それぞれの細胞小器官は細胞の活動に必要な特定の機能を持っている。かつてはそれぞれの細胞小器官は離れて存在すると考えられてきたが、細胞小器官同士が部分的に接していることが明らかになっている。小胞体と細胞膜が接する膜接触部位では、異なる種類の脂質の交換が行われていることが報告されている。-細胞膜(細胞を包む生体膜)-細胞核(DNAを持つ)-小…
単離ミトコンドリアをカルシウムイオンなどで処理することで起こる、分子量1500程度の分子が漏出、膜電位の低下、ミトコンドリアの膨潤、それに伴うミトコンドリア外膜の崩壊。カルシウムイオン濃度依存的にミトコンドリアの膜透過性が変化する。膜電位の低下やミトコンドリアの腫脹、マトリックスタンパク質の漏出を伴うことから、薬剤が誘発する肝障害への関与が指摘されている。肝毒性を有する化合物群は、ミトコンドリア膜透過性遷移によって肝臓のミトコンドリアにおいても膨潤と膜電位の低下を引き起こす。…
オルソミクソウイルス科のエンベロープを持つRNAウイルス。インフルエンザを引き起こす。ウイルス表面にはヘマグルチニンとノイラミニダーゼ(シアリダーゼ)が存在し、前者を介して気道上皮細胞の細胞膜にあるシアル酸に結合して感染し、細胞内で増殖したウイルスは後者によって細胞外へ放出され感染を広げる。インフルエンザウイルスは低温と乾燥に強い。湿度60%以上、室温25~30℃の環境が感染力を弱めるとされる。ウイルス核タンパク質(NP)およびマトリックスタンパク質(M1)の抗原性の違いによ…
酵素が作用する物質のこと。また、受容体に結合する物質(リガンド)を指す場合もある。酵素は基質と認識した物質にしか作用しない(基質特異性)。例えば、消化酵素であるアミラーゼの基質はデンプンである。基質は酵素の表面にある特定の部位(活性中心や活性部位と呼ばれる)に結合し、酵素-基質複合体を作る。マトリックスを参照。
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