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細胞や細胞小器官の生体膜の内部を指す。基質とも。
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単離ミトコンドリアをカルシウムイオンなどで処理することで起こる、分子量1500程度の分子が漏出、膜電位の低下、ミトコンドリアの膨潤、それに伴うミトコンドリア外膜の崩壊。カルシウムイオン濃度依存的にミトコンドリアの膜透過性が変化する。膜電位の低下やミトコンドリアの腫脹、マトリックスタンパク質の漏出を伴うことから、薬剤が誘発する肝障害への関与が指摘されている。肝毒性を有する化合物群は、ミトコンドリア膜透過性遷移によって肝臓のミトコンドリアにおいても膨潤と膜電位の低下を引き起こす。…
オルソミクソウイルス科のエンベロープを持つRNAウイルス。インフルエンザを引き起こす。ウイルス表面にはヘマグルチニンとノイラミニダーゼ(シアリダーゼ)が存在し、前者を介して気道上皮細胞の細胞膜にあるシアル酸に結合して感染し、細胞内で増殖したウイルスは後者によって細胞外へ放出され感染を広げる。インフルエンザウイルスは低温と乾燥に強い。湿度60%以上、室温25~30℃の環境が感染力を弱めるとされる。ウイルス核タンパク質(NP)およびマトリックスタンパク質(M1)の抗原性の違いによ…
酵素が作用する物質のこと。また、受容体に結合する物質(リガンド)を指す場合もある。酵素は基質と認識した物質にしか作用しない(基質特異性)。例えば、消化酵素であるアミラーゼの基質はデンプンである。基質は酵素の表面にある特定の部位(活性中心や活性部位と呼ばれる)に結合し、酵素-基質複合体を作る。マトリックスを参照。
ペルオキシソームのマトリックスに存在するタンパク質が持つ局在化シグナル。ペルオキシソーム自体にはDNAやタンパク質を合成する機能はないため、ペルオキシソーム内のタンパク質は細胞質あるいは小胞体から輸送される。この輸送における目的地を指定するために必要。タンパク質のC末端側に共通配列があるPTS1とN末端側に共通配列があるPTS2の2種類が知られている。
ミトコンドリア内膜に含まれ、ADPとリン酸からATPを合成する反応を触媒する酵素。原核生物から高等動植物まで、ほとんど同じ分子構造を持つことが知られている。複合体ⅤやATPシンターゼとも。ATP合成酵素は約10種類のタンパク質が数十個組み合わさってできた複合体から構成され、F0モーターおよびF1モーターと呼ばれる回転する分子構造を持つ。これらのモーターがミトコンドリア内から外に出る水素イオンの流れによって回転してATPを合成する。ATPの合成反応は、キノコのような形をした複合…
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