健康用語WEB事典

ミトコンドリア膜透過性遷移現象(mitochondria permeability transition : MPT)

単離ミトコンドリアカルシウムイオンなどで処理することで起こる、分子量1500程度の分子が漏出、膜電位の低下、ミトコンドリアの膨潤、それに伴うミトコンドリア外膜の崩壊。*1

カルシウムイオン濃度依存的にミトコンドリアの膜透過性が変化する。膜電位の低下やミトコンドリア腫脹マトリックスタンパク質の漏出を伴うことから、薬剤が誘発する障害への関与が摘されている。*2

毒性を有する化合物群は、ミトコンドリア膜透過性遷移によって肝臓ミトコンドリアにおいても膨潤と膜電位の低下を引き起こす。*3

過剰なカルシウム酸化ストレスによるネクローシスに関与する。この現象にはシクロフィリンDが必要。シクロスポリンAによって抑制される。*4

*1大阪大学大学院医学系研究科 遺伝医学講座・遺伝子学: http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/gene/www/research/project.html
*2KAKEN — 研究課題をさがす | 薬剤性肝障害におけるシグナルセンサーとしてのミトコンドリアの役割に関する研究 (KAKENHI-PROJECT-16590106): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16590106/
*3千葉大学大学院 薬学研究院 生物薬剤学研究室 薬物誘発性ミトコンドリア膜透過性遷移における種差の解明: https://www.jstage.jst.go.jp/article/toxp/37/0/37_0_301/_article/-char/ja/
*4ミトコンドリア膜透過性遷移現象:バイオキーワード集|実験医学online:羊土社: https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/keyword/1384.html

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このページの最終更新日時: 2020-10-01 (木) 08:08:15