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メバロン酸(mevalonic acid)

メバロン酸経路テルペノイドステロイドの合成経路)における中間代謝産物不斉炭素を持ち、2種類の異性体が存在するが天然に存在するのはR体*1

メバロン酸の化学構造

火落ち(火落菌?が繁殖して清酒が白濁し、質が下がる現象)の原因物質(火落酸)として発見された。*2

皮膚に塗布することで、水分蒸散の抑制や皮膚HMG-CoAレダクターゼ活性によるコレステロール合成能の活性化、遊離脂肪酸の増加やPPARの活性化による表皮脂質代謝促進、ラメラ顆粒の形成促進などの作用を発揮すること報告されている。また、ビフィズス菌に対して増殖促進効果が認められている。

メバロン酸経路において、メバロン酸キナーゼによって5-ホスホメバロン酸代謝される。*3

*1有用テルペノイド化合物の増産を可能にする新しい鍵酵素の発見 | 東京大学大学院農学生命科学研究科: https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2010/20100608-1.html
*2メバロン酸の発酵生産研究とその応用 小池誠治: https://katosei.jsbba.or.jp/download_pdf.php?aid=949
*3福岡大学 理学部 機能生物科学研究室 コレステロールの合成: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/corest.htm

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このページの最終更新日時: 2019-05-06 (月) 08:25:26