健康用語WEB事典

メントール(menthol)

ハッカミント)に含まれる香り成分となるモノテルペン。現在は人工的に合成され、キャンデーや虫刺されの治療薬に用いられる。*1*2

メントールの化学構造

4つの不斉炭素を持ち、8種類の異性体が存在する。天然に存在するのは主にL-メントールl-メントール)。*3*4

イオンチャネルTRPM8を活性化する。また、痛みのセンサーとなるアノクタミン1の機能を強く抑制する。メントールの鎮痛作用は、カプサイシン受容体であるアノクタミン1TRPV1の機能を抑制することによるもの。*5

*1香辛料の機能性成分 中谷延二 大阪市立大学大学院生活科学研究科: http://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/DB00010955.pdf
*2香料の人工合成 | 京都大学理学研究科・理学部 - Graduate School of Science / Faculty of Science, Kyoto University: http://www.sci.kyoto-u.ac.jp/ja/academics/programs/scicom/2015/201509/03.html
*3神戸大学大学院理学研究科化学専攻 津田明彦 分子を創る・操る・科学する: http://www.sci.kobe-u.ac.jp/old/seminar/pdf/2009_tsuda.pdf
*4九州大学 天然有機化合物の構造を理解するための立体化学: http://npchem.phar.kyushu-u.ac.jp/np/15_stereo.pdf
*5新たな鎮痛薬創薬シーズの発見 ~4-イソプロピルシクロヘキサノールは痛みに関わるイオンチャネルを阻害する~ - 生理学研究所: https://www.nips.ac.jp/release/2017/02/_4-.html

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このページの最終更新日時: 2018-08-17 (金) 12:09:44