健康用語WEB事典

ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)

ラクトバチルス属(乳酸菌)のひとつ。内臓脂肪の蓄積を抑制する作用を持つ。

内臓脂肪が蓄積する要因には「過剰な脂質吸収」と「内臓脂肪組織炎症」の2つがありますが、ガセリ菌はこの2つの要因に働きかけることにより内臓脂肪の軽減に働いているそうです。*1

ラクトバチルス・ガセリSBT2055株(LG2055、SP株)

雪印メグミルク株式会社が保有する菌株。商品名は恵(megumi)。

ヒトの便から単離された乳酸菌で、胆汁酸に強く、生きた状態でヒトの腸管に定着することでスタフィロコッカス属のブドウ球菌の割合や内の有害物質であるp-クレゾールの濃度を低下させることが報告されている。また、IgAの産生を誘導して免疫を強化する。*2

ヒトの成人87人を対象に行なった二重盲検試験では、LG2055を含む発酵乳を1日200g、12週間毎日摂取すると内臓脂肪、体重、BMI、胴囲、腰囲がLG2055を含まない発酵乳よりも大きく減少したことが報告されている。*3

したがって、継続的なガセリ菌の摂取が内臓脂肪増加を抑制すると言える。

また、LG2055は二種類のバクテリオシンガセリシンT、T_1、T_2)を生成する。牛乳中での生育性は悪いが、ヨーグルト用の乳酸菌であるストレプトコッカス・サーモフィラスと混合培養すると良く育ちバクテリオシンも多く産生する。*4*5

軽度の高コレステロール血症の成人男性64人を対象とする11週間の長期摂取試験によって、血漿中のコレステロールを減少させる作用が報告されている。*6

ラクトバチルス・ガセリOLL2716(LG21)

明治乳業が保有する菌株に強く、ピロリ菌に対する優れた抗作用を有することが報告されている。*7*8

*1ガセリ菌 - ヨーグルト&乳酸菌 ガイド - Cute.Guides at 九州大学 Kyushu University: http://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/content.php?pid=630304&sid=5597441
*2乳製品に応用される乳酸菌Lactobacillus helveticus SBT2171及びLactobacillus gasseri SBT2055の免疫調節機能に関する研究: http://jairo.nii.ac.jp/0065/00012946
*3プロバイオティクス菌株ラクトバチルス・ガセリSBT2055による抗肥満効果 - 九大コレクション | 九州大学附属図書館: https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_detail_md/?lang=0&amode=MD823&bibid=1500454
*4KAKEN — 研究課題をさがす | プロバイオティク乳酸菌の生産する抗菌性バクテリオシンの化学的及び分子生物学的解析 (KAKENHI-PROJECT-10460054): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10460054/
*5CiNii 論文 -  二価金属イオンが <i>Lactobacillus gasseri</i> SBT2055の「ガセリシン T」生産に及ぼす影響: https://ci.nii.ac.jp/naid/130005003554/
*6境界域及び軽度高コレステロール血症に対し<I>Lactobacillus gasseri</I>(ガゼリ菌SP株)を含有する発酵乳は血清コレステロール値を低下させる: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslab1997/13/2/13_114/_article/-char/ja/
*7Yutaka MIURA 名古屋市立大学医学部分子医学研究所生体制御部門助教授: http://square.umin.ac.jp/miura/essay.dir/yoghurt.html
*8https://www.jstage.jst.go.jp/article/nogeikagaku1924/78/2/78_2_106/_article/-char/ja/

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このページの最終更新日時: 2018-02-05 (月) 09:19:01