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リゾホスファチジン酸(lysophosphatidic acid : LPA)

リン酸グリセロール脂肪酸が結合した構造を持つリン脂質アシルCoAアシル基アシルトランスフェラーゼによってグリセロールリン酸へ結合してできるリゾリン脂質リゾフォスファチジン酸とも。*1

リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼによってsn-2位アシル基が結合されてホスファチジン酸となる。*2

リゾホスファチジン酸の化学構造

血清中に大量に存在する。細胞増殖、血小板凝集平滑筋収縮、がん浸潤促進などに関わる。*3

RhoARac1の活性化を介して細胞運動性を促進する。ホジキンリンパ腫グリオブラストーマに高発現しており、これらの細胞の運動性をLPA1を介して促進する。

リゾホスファチジン酸の作用は細胞表面のGタンパク質共役型受容体を介して発揮されるが、その受容体として以下の種類が知られている。

*1星薬科大学 脂質異常症(高脂血症): http://polaris.hoshi.ac.jp/openresearch/huyperdipidemia.html
*2リゾリン脂質アシル転移酵素研究の新展開 進藤英雄 清水孝雄: http://lifesciencedb.jp/dbsearch/Literature/get_pne_cgpdf.php?year=2009&number=5402&file=2aRx2wkCAPTTNAbvD7v27A==
*3東北大学大学院薬学研究科 分子細胞生化学分野 生理活性リゾリン脂質の新しい機能に関する研究: http://www.pharm.tohoku.ac.jp/~seika/H24/Research.html

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このページの最終更新日時: 2019-11-16 (土) 11:18:10