健康用語WEB事典

リポタンパク質(lipoprotein)

血清脂質アポタンパク質と結合してできるタンパク質の球。

血液に溶けない脂質コレステロール)を運ぶ役割をする。

構造としては、中心部に脂質であるコレステロールトリアシルグリセロールを含み、周辺部をアポリポタンパク質リン脂質が覆っている。*1

リポタンパク質の分類*2

リポタンパク質の名称主な成分働き
キロミクロントリグリセリド85%腸で吸収した脂質肝臓へ運ぶ
VLDL超低比重リポタンパク質トリグリセリド55%肝臓から末梢組織に脂肪酸を運ぶ
IDL中間比重リポタンパク質トリグリセリド24%、コレステロール46%LDLVLDLから形成される過程の中間体
LDL低比重リポタンパク質コレステロール45%肝臓から末梢組織にコレステロールを運ぶ
HDL高比重リポタンパク質リン脂質25%、タンパク質50%末梢組織から肝臓コレステロールを運ぶ

HDL以外をβ-リポタンパクと呼ぶ。*3

*1創価大学工学部 大学院工学研究科 リポタンパク質: http://www.t.soka.ac.jp/~shinsaku/bc-lipid.html/tsld016.htm
*2昭和大学 生物化学部門 血漿タンパクの種類と機能: http://www10.showa-u.ac.jp/~biolchem/H20-P2protein-8.pdf
*3β-リポ蛋白分画, β-lipoprotein fractionation: https://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/sisitu/b-lp.htm

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:08:12