リモネン(limonene)

主にミカンなどの柑橘類の皮(皮の中にある嚢と呼ばれる部分)に含まれる揮発性疎水性モノテルペン

リモネンの化学構造

リモネンには大腸菌サルモネラ菌に対する抗性や抗ダニ作用があるとされ、これを利用した様々な生活用品が製品化されている。ガス化したリモネンは病原糸状菌の病原性に必須な発芽や侵入器官の形成を阻害する抗作用があることが確認されている。*1

このリモネンにより、柑橘類の皮を電子レンジで1分ほど加熱すればレンジ内が消臭される。またシンクなどでは汚れを除去する作用があることが知られており、製品としては洗剤などの成分として使用される。

ゴムやポリスチレン、発泡スチロールを溶かす作用があるため、工業的には発泡スチロールの溶剤、接着剤に利用されている。また、ゴキブリなどの虫が嫌う成分でもある。*2

柑橘から抽出した精類はゴキブリに対する忌避作用を持ち、その主成分はリモネンであった。*3

エナンチオマー光学異性体)が存在し、D-リモネンとL-リモネンがある。オレンジの皮にはD体が主要な成分として含まれるが、レモン皮にはL体が多量に含まれている。

リモネンのラット(雄)に対するLD50の値は 4.4g/kg であり、体重 60kg の成人の場合に換算すると 264g であり、安全性の高い成分であると言える。

*1リモネンによる病原糸状菌の病原性制御と宿主植物における誘導抵抗性に関する研究: http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/5/54320/20160914144955555474/K0005337_fulltext.pdf
*2岡崎女子短期大学 「リモネン」を用いた科学実験: http://yatagai.jp/student/h22/h22semi2/research/21128.pdf
*3リモネンによる病原糸状菌の病原性制御と宿主植物における誘導抵抗性に関する研究

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このページの最終更新日時: 2019-09-13 (金) 15:34:11