リンパ液(lymph, lymphatic fluid) †
組織液がリンパ管に流れ込んだ、無色~淡黄色の透明な体液。単にリンパとも呼ばれる。*1*2
組織液の90~80%は浸透圧により毛細血管と小静脈に戻る。残りの組織液(10~20%)が毛細リンパ管に流入してリンパ液となる*3
血管では回収できない大きさの物質(タンパク質や脂肪、有害物質)を水分とともに取り込んでできる。また、白血球(リンパ球)を含んでおり免疫に関わる。リンパ液の流れは血液よりも遅く、拍動や蠕動、外的物理的刺激などによって流れる。*4
リンパ液中の異物はリンパ節でマクロファージによって取り除かれる。これは、輸入リンパ管を経てリンパ節に流入したリンパ液が辺縁洞、中間洞、髄洞と流れていく間に行われる。濾過されたリンパ液は輸出リンパ管を通ってリンパ節を出て行き、最終的に鎖骨下静脈に合流して血液に戻る。*5
右の上半身と右腕のリンパ液は右腋窩リンパ節に集まり、首と頭の右側にあるリンパ液は右頚部リンパ節(右リンパ本幹?)に集まり、最後に右鎖骨下静脈?に合流する。左の上半身と左腕のリンパ液は左腋窩リンパ節?に集まり、首と頭の左側にあるリンパ液は胸管に集まる。
下半身のリンパ液は、左右の鼡径部のリンパ節に集まり、臓器周辺のリンパ液とともに胸管に集まる。
これら左半身?と下半身のリンパ液は、最後に左鎖骨下静脈?に合流する。*6*7
*1NHK高校講座 | 生物基礎 体内循環の特徴: http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/
*2西東社 カラー図解 免疫学の基本がわかる事典 鈴木隆二(2015/6/3): https://amzn.to/2SW7bg
*3女子栄養大学 解剖・栄養生理学 免疫系の生理: http://ocw.eiyo.ac.jp/2bu/kaibou_seiri/pdf/lecture12.pdf
*4「リンパ」を知って生き生きと 埼玉県立大学保健医療福祉学部 看護学科 助教 木村伸子: http://www.spu.ac.jp/nocms/strawberry0008/26web/26-6-1.pdf
*5神戸大学附属図書館 デジタルアーカイブ 【 学内研究成果 】 リンパ組織とリンパ性器官: http://www.lib.kobe-u.ac.jp/products/jintai1/T007.pdf
*6人体のしくみと働き リンパ本管とリンパの吸収: http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/rinpanokaisyu.pdf
*7近畿大学 輸血・細胞治療センター リンパ節が腫れたら… 第13回 血液学を学ぼう!: http://www.med.kindai.ac.jp/transfusion/kettuekigaku-13.pdf
*2西東社 カラー図解 免疫学の基本がわかる事典 鈴木隆二(2015/6/3): https://amzn.to/2SW7bg
*3女子栄養大学 解剖・栄養生理学 免疫系の生理: http://ocw.eiyo.ac.jp/2bu/kaibou_seiri/pdf/lecture12.pdf
*4「リンパ」を知って生き生きと 埼玉県立大学保健医療福祉学部 看護学科 助教 木村伸子: http://www.spu.ac.jp/nocms/strawberry0008/26web/26-6-1.pdf
*5神戸大学附属図書館 デジタルアーカイブ 【 学内研究成果 】 リンパ組織とリンパ性器官: http://www.lib.kobe-u.ac.jp/products/jintai1/T007.pdf
*6人体のしくみと働き リンパ本管とリンパの吸収: http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/rinpanokaisyu.pdf
*7近畿大学 輸血・細胞治療センター リンパ節が腫れたら… 第13回 血液学を学ぼう!: http://www.med.kindai.ac.jp/transfusion/kettuekigaku-13.pdf
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このページの最終更新日時: 2019-04-20 (土) 16:59:17