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化合物にリン酸基(H2PO4-)を付加する化学修飾。キナーゼによって触媒される。
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膵臓のランゲルハンス島に存在するβ細胞から分泌されるペプチドホルモン。ショウジョウバエから哺乳類まで進化的に保存されている。インシュリンとも。血糖値を下げる唯一のホルモン。糖尿病は、インスリンを分泌するβ細胞の不全または体にインスリン自体が効きにくくなるインスリン抵抗性によって起こる。肝臓や筋肉(主に骨格筋)に作用し、血液中のグルコースを取り込んでグリコーゲンを合成する。取り込んだグルコースを直接エネルギー代謝に利用する(糖代謝)ほか、脂肪細胞に働いて取り込んだグルコースを材…
サイクリンのひとつ。感染や炎症に対してマクロファージで発現が誘導される。サイクリンJがマクロファージの好気的解糖やミトコンドリア機能を強調的に制御し、マクロファージからの炎症性サイトカインを減少させることが報告されている。サイクリン依存性リン酸化酵素(CDK)と相互作用し、解糖系の活性化に関わる転写因子FoxK1をリン酸化して抑制する。Drp1をリン酸化してミトコンドリアを断片化させ、活性酸素種の産生減弱させていることが確認された。タグ:
Aktをリン酸化して活性化する複合体。PDK1とはリン酸化する部位が異なる。mTORC2によって活性化されたAktは、PPARγと拮抗するFOXO1をリン酸化して機能を抑制する。上皮細胞においてmTORC2シグナル伝達経路が活性化すると、アピカル膜を構成するスフィンゴミエリンを含む小胞とアピカル膜との融合が促進されて、アピカル膜が拡大してスフィンゴミエリンの輸送が亢進することが報告されている。この仕組は上⽪細胞が管腔側から低浸透圧の溶液に曝された際に細胞膜が破裂することを防い…
ヒトのテロメラーゼ逆転写酵素(TERT)。テロメラーゼの活性化に必要な触媒サブユニット。hTERTの遺伝子は5番染色体短腕上に位置し、16のエクソンからなっている。リン酸化hTERTの発現が多いがんでは、細胞の増殖能や悪性度が高く、分化度の低いがんであることが報告されている。また、肺がん、膵臓がん、肝臓がんではリン酸化hTERTの発現が多いと手術後の生存期間が短いことが確認されており、悪性度の高いがんを調べるためのバイオマーカーとなり得る可能性が示唆されている。タグ:
B細胞抗原受容体(BCR)を介するシグナル伝達を負に制御することにより、CD72と同様にB細胞の活性化を制御する膜型レクチン分子。シグレック2とも。抑制性の受容体で、抗原受容体を介するシグナル伝達を抑制する働きがある。同じ細胞表面上の分子のシアル酸と呼ばれる糖鎖に結合することで、同じ細胞表面上の分子と相互作用する。BCR架橋の際にもっとも強くリン酸化される分子のひとつで、CD72に比べて強くカルシウムイオンシグナルなどBCRシグナル伝達を制御し、さらにToll様受容体リガンド…
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