健康用語WEB事典

リーリン(reelin)

大脳皮質神経細胞層を形成するために必要な巨大なタンパク質。リーリンの欠損は層構造を持つ神経系のほぼ全てに異常を起こし、滑脳症の原因となる。*1

千鳥足のような歩き方(reeling gait)をするマウスの構造異常の原因となる遺伝子として発見されたのが名前の由来。神経細胞膜上のApoER2?またはVLDL受容体に結合し、Dab1?チロシン残基リン酸化を誘導する。

リーリンに触れた神経細胞は、N-カドヘリンを介した接着力を一時的に強めて集合し、その後接着は弱くなる。

仲嶋教授らの研究グループは、リーリンが神経細胞同士の接着を一時的に強くすることを発見し、その分子機構を見出すとともに、この現象がの層構造を正しく作るために重要であることを明らかにしました。リーリンはの形作りだけではなく、統合失調症自閉症てんかんなど多くの精神神経疾患との関連が示唆されています。*2

*1巨大分泌タンパク質リーリンによる神経細胞移動の制御機構: https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2016.880105/
*2脳の形成過程で神経細胞同士が集合するメカニズムを発見-精神・神経疾患の病態解明や治療の進展につながる成果-:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2017/2/7/28-19562/

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このページの最終更新日時: 2018-08-17 (金) 10:08:38