健康用語WEB事典

ルテイン(lutein)

キサントフィルカロテノイドの一種)のひとつで黄色〜橙色を呈す色素。緑色の植物には必ず含まれているとされる。ヒトでは血漿中や黄斑黄体に含まれる。*1

ルテインの化学構造

マリーゴールドの花弁にはルテインが多量に含まれていて製品化されている。また、鶏卵卵黄に多く含まれている。

ルテインの働き

ルテインが黄斑に集中していることが確認されており、を保護する働きがあると考えられている。実際に、NF-κBの活性を阻害して、加齢黄斑変性症などの原因となる脈絡膜での血管新生を阻害することが確認されている。

黄斑にはルテインとゼアキサンチンのみが特異的に蓄積しており,青色光に対する保護作用と抗酸化作用をしていると考えられている … 加齢黄斑変性症AMD)は進行性の視力喪失の主要な原因である.ルテインの摂取により黄斑の色素濃度が上昇し,AMDの予防や改善にも役立っている.*2

ルテインは緑葉リポキシゲナーゼ活性を阻害する。活性酸素の一つであるペルオキシナイトライトを除去する。*3*4

卵巣黄体細胞ルテイン脂肪滴を含む。*5

*1KAKEN — 研究課題をさがす | 食品キサントフィルの代謝変換と光酸化ストレス制御機能の解析 (KAKENHI-PROJECT-23580189): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23580189/
*2カロテノイドとヒト 高市 真一 日本医科大学生物学教室: http://www.nms.ac.jp/jmanms/pdf/008040264.pdf
*3カロテノイドの生化学的研究 - 岡山大学学術成果リポジトリ: http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ja/11124
*4生体内におけるカロテノイドとペルオキシナイトライトの反応機構の解明研究: https://ir.lib.shizuoka.ac.jp/bitstream/10297/6275/1/20580126seika.pdf
*5生殖器系 - 組織学実習 - 帝京大学医学部解剖学教室: http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~kaibo/soshiki/reproductive_system/08.html

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:08:15