レチノイン酸(retinoic acid)

ビタミンA1に分類される有機化合物ビタミンA酸とも呼ばれる。*1

レチノイン酸の化学構造

レチノールレチナールから合成される誘導体。逆に、レチナイン酸からレチノールなどにはならない。

精子の生成に必須。ビタミンAが欠乏したマウスの精巣では精子が作られないことが確認されている。*2

レチノイン酸の受容体細胞核中に存在する。この受容体は、レチノイン酸受容体レチノイドX受容体が結合したヘテロ二量体であり、レチノイン酸と結合して転写を補助する転写調節因子として働く。上皮細胞の形成などに関わる。*3*4

レチノイン酸は、体内でレチノールレチナールから代謝合成されるビタミンA活性の大半を担う活性代謝産物のひとつと考えられている。しかし、体内でレチナールレチノール代謝されることはなく、しかも通常の食品にほとんど含まれていない。レチノイン酸は、転写因子である核内受容体に結合して、その生物活性を発現するものと考えられている。*5

*1血栓傾向を呈する血液疾患 播種性血管内凝固 第11回 血液学を学ぼう!: http://www.med.kindai.ac.jp/transfusion/ketsuekigaku11.pdf
*2プレスリリース - 精子幹細胞が尽きることなく精子を作り続けるメカニズム 〜分化する細胞としない細胞はどのようにして決まるのか?〜: http://www.nibb.ac.jp/press/2015/04/28.html
*3高知大学 理学部 応用理学科 海洋生命 分子工学コース 藤原滋樹 レチノイン酸受容体: http://www.cc.kochi-u.ac.jp/~tatataa/bud/RAR+RXR.html
*4西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt
*5厚生労働省 ビタミン: http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4i.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-02-27 (水) 18:53:21