三次リンパ様構造(tertiary lymphoid structures : TLS) †
非リンパ組織に形成される、リンパ節などの二次リンパ組織に類似した構造。
感染部位や関節リウマチなどの自己免疫性疾患、臓器移植の慢性拒絶反応などにおける慢性炎症にともなって後天的に誘導されることが知られている。*1
ある種のがん組織などにおいても出現が確認されており、TLSの出現とともにB細胞やT細胞の腫瘍内への浸潤が増加することから、TLS ががんに対して細胞性免疫(T細胞免疫)と液性免疫(B細胞免疫)により協調的な抗腫瘍応答をしている可能性が報告されている。
三次リンパ様構造の発生と成熟過程では、ヘルパーT細胞や濾胞樹状細胞が分泌する細胞CXCL13が必要。
*1卵巣がんにおける新たな免疫の仕組みを発見~三次リンパ様構造の形成メカニズムと予後への影響を解明~ | 京都大学: https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2022-08-05-0
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このページの最終更新日時: 2022-08-05 (金) 17:14:45