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心筋が薄く拡大し、その収縮能が低下して左心室の拡大が起こり、心不全が引き起こされる心筋症。指定難病のひとつ。遺伝的要因による発症が確認されている。症状は呼吸困難、鬱血、下肢や顔面の浮腫、食欲低下、倦怠感、手足の冷え、尿量の減少、不整脈による動悸、心室性不整脈による失神・突然死など。症状は発症初期には現れない。左室補助装置の植え込みや心臓移植を必要とする重症心不全患者の約7割を占める心筋症。小児期に発症するものは重症化して心臓移植が必要となる場合がある。ナチュラルキラーT細胞(…
人体に必須のミネラル。食品中にはセレノシステインなどのようにアミノ酸と結合した形で含まれる。体内には約13mgあり、ほとんどがタンパク質と結合して存在する。その形態によって吸収率が変化する(セレノメチオニンは80〜90%、セレノシステインは50〜70%)。セレンを含むタンパク質は25種類が知られている。グルタチオンペルオキシダーゼに必須な補助因子。またヨードチロニン脱ヨウ素酵素の成分として甲状腺ホルモンの活性化に関わる。国内では土壌のセレン濃度が高いため、植物に十分な量が含ま…
筋肉に起こる、激しい痛みを伴う痙攣。不随意的な筋肉の収縮。「つる」とも表現される。主に下肢(ふくらはぎ)に発生する。筋肉の疲労や体内のミネラル(カルシウムやマグネシウム、ナトリウム)の減少、血漿の減少、特定の疾患などが原因となる。大量の発汗によってナトリウムなどが失われると起こる。「こむら」とは、ふくらはぎを表す言葉で、こむらによく起こることが病名の由来です。健康な人でも、就寝時(特に明け方)や激しい運動で筋肉が疲れたり、水泳で筋肉が冷えたりすると、筋肉が収縮しやすい状態にな…
血管平滑筋に生じる平滑筋腫。下肢(特に下腿)に発生しやすい。通常、皮下脂肪織内に単発性に生じる。ときに圧痛や自発痛を伴う。
四肢末梢の紅潮、皮膚温度の上昇、灼熱痛の3つを特徴とする症候群。血栓によって動脈が閉塞することが原因。手足の先に焼けたような痛みを持つ赤く充血した腫れが下肢に多く見られる。足の挙上や冷却などの処置で軽快する。アスピリンが有効。多血症や血小板増多症、ニューロパチー、自己免疫疾患などに伴って二次性に生じる場合がある。骨髄増殖性疾患の初期症状として見られる。
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