乳糖不耐症(lactose intolerance) †
ラクトース(乳糖)を分解する消化酵素(ラクターゼなど)を持たないため、ラクトースを小腸から吸収できずに起こる症状。
過去日常的に乳製品を摂取していなかった地域の人(主にアジア)に見られる。*1
本来小腸で分解されるはずのラクトースが大腸に達し、そこの腸内細菌によって刺激性のある物質に代謝されることが症状の原因となる。
乳糖不耐症は,ヒトの小腸の微絨毛膜に lactasephlorizin hydrolase(ラクターゼ・フロリジン水解酵素)の欠損や低ラクターゼ活性により充分に乳糖を分解することができないことで発症する。小腸下部から大腸にかけて生息する腸内微生物により乳糖が分解され,ギ酸,酢酸,酪酸などの有機酸が生成し腸壁を刺激することにより腹痛を生じ,大腸に到達した乳糖はその強い浸透圧により下痢症状となる。*2
*1技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5)
*2カビ由来 ラクターゼについて 後藤真孝: https://www.jstage.jst.go.jp/article/milk/61/3/61_239/_article/-char/ja/
*2カビ由来 ラクターゼについて 後藤真孝: https://www.jstage.jst.go.jp/article/milk/61/3/61_239/_article/-char/ja/
ご意見・ご要望をお聞かせください。
乳糖不耐症に関する情報を検索
この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2018-03-15 (木) 12:56:34