二型糖尿病(diabetes mellitus type 2) †
肥満によって増える脂肪細胞によってインスリンが効きにくい状態(インスリン抵抗性)になることや、インスリンの分泌量自体が減ることよって起こる糖尿病。糖尿病の90%近くがこの二型糖尿病である。インスリンの投与が必ずしも必要でない場合があるためインスリン非依存性糖尿病とも呼ばれる。
糖尿病とは血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンの作用不足による高血糖状態と定義され、2型糖尿病の根本病態はインスリン抵抗性とインスリン分泌不全である。*1
二型糖尿病ではメラトニン血中濃度が低下しているが、メラトニンを投与するとHbA1cが改善することが知られている。*2
主に生活習慣が原因とされる。継続的な運動によって全身の持久力を維持している場合、二型糖尿病の発生率が低下することが確認されている。
今回の研究では、追跡開始前に全身持久力を複数回測定した男性 7158 人を最大 23 年間追跡し、一時的に全身持久力が高いことは、2型糖尿病の発症リスクに影響を与えないが、継続的に全身持久力が高いほうが、継続的に低い群よりも2型糖尿病の発症リスクが低いことを明らかにしました。*3
二型糖尿病では、血液などの細胞外液においてL-システインの濃度が長期的に上昇することが報告されている。この長期的なシステイン濃度の増加はβ細胞のインスリン分泌不全を引き起こして病態の悪化に関与するが、これは可逆的であることが確認されている。*4
*1膵β細胞におけるインスリン抵抗性の分子メカニズム 昭和大学薬学部遺伝解析薬学 谷岡利裕: http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/showa_jour_pharm/back_number/frdi8b000000i5yu-att/2-2_Toshihiro_Tanioka.pdf
*2不眠症合併2型糖尿病患者におけるラメルテオン投与による糖代謝ならびに睡眠の質への影響 角田哲治: https://ycu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1179&item_no=1&page_id=4&block_id=34
*3東北大学 全身持久力を高く継続的に保つと2型糖尿病の発症リスクが低いことを支持 2017年5月31日: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/05/press20170531-05.html
*4【研究発表】L-システインによる膵β細胞からのインスリン分泌攪乱機構の解明 - 総合情報ニュース - 総合情報ニュース: https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/20150303171452.html
*2不眠症合併2型糖尿病患者におけるラメルテオン投与による糖代謝ならびに睡眠の質への影響 角田哲治: https://ycu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1179&item_no=1&page_id=4&block_id=34
*3東北大学 全身持久力を高く継続的に保つと2型糖尿病の発症リスクが低いことを支持 2017年5月31日: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/05/press20170531-05.html
*4【研究発表】L-システインによる膵β細胞からのインスリン分泌攪乱機構の解明 - 総合情報ニュース - 総合情報ニュース: https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/20150303171452.html
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このページの最終更新日時: 2020-10-07 (水) 18:14:10