グルタミン酸受容体のうち、代謝型受容体(Gタンパク質共役型受容体)であるもの。脳神経系に広く発現し、記憶や学習など様々な感覚情報処理を司る。*1*2
統合失調症やてんかん、不安などの精神疾患に対する治療薬のターゲットとなる受容体。
アストロサイトに発現するmGluRは神経細胞から放出されるグルタミン酸を受容することで、そのアストロサイト内のカルシウムイオンの上昇を引き起こす。*3
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代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)のひとつ。線条体においてはMAPキナーゼ(ERK)依存性にアデノシンA2A受容体作用を増強し、DARPP-32の34番目のチロシン残基のリン酸化を促進する。
代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)のひとつ。破骨細胞に発現し、グルタミン酸の結合によってトランスサイトーシスを抑制する。
ヒトにおいては800種類以上の存在が確認されている受容体。複数の酵素の活性やセカンドメッセンジャーに影響する。全遺伝子の約5%に相当し、中でも最も多いのは嗅覚受容体。代謝型受容体(メタボトロピック受容体)とも。細胞外からの情報を受け取るタンパク質は受容体と呼ばれ、その中でもGPCRと呼ばれる一群の受容体が最も重要な役割を担うことがわかっています。GPCR は全タンパク質の中で最大の遺伝子ファミリーを形成しており、ヒトゲノム中には800種類以上ものGPCRが存在しています。7本…
代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)のひとつ。脳の様々な部位に発現し、記憶に関わることが知られている。2つのサブユニットが会合したホモ二量体として構成されている。それぞれのサブユニットはグローブ状の構造をしており、グルタミン酸結合によってグローブが閉じるように細胞外領域の構造が変化することが知られている。グルタミン酸以外にも、細胞外のカルシウムイオンやガドリニウムイオンによって活性化されるが、ガドリニウムイオンだけは他のリガンドとは異なる部位に結合することが報告されている。
脳から出ている12対の神経。脊髄を出入りする脊髄神経に対して頭蓋骨を出入りする神経を指す。中脳から第Ⅲ脳神経と第Ⅴ脳神経、第Ⅳ脳神経、橋から第Ⅴ脳神経〜第Ⅷ脳神経、延髄から第Ⅸ脳神経〜第Ⅻ脳神経が出る。-第Ⅰ脳神経(嗅神経)-第Ⅱ脳神経(視神経)-第Ⅲ脳神経(動眼神経)-第Ⅳ脳神経(滑車神経)-第Ⅴ脳神経(三叉神経)-第Ⅵ脳神経(外転神経)-第Ⅶ脳神経(顔面神経)-第Ⅷ脳神経(内耳神経)-第Ⅸ脳神経(舌咽神経)-第Ⅹ脳神経(迷走神経)-第Ⅺ脳神経(副神経)-第Ⅻ脳神経(舌下神…
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