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短鎖脂肪酸を参照。
関連する用語
哺乳類の母が分泌する乳幼児の栄養源。乳汁とも。牛の母乳を特に牛乳と呼ぶ。母乳の分泌にはプロラクチンやオキシトシンなどが関わる。含まれる代表的なタンパク質は多い順にカゼイン、ラクトアルブミン、ラクトフェリン。ヒトの母乳にはDHAやリノール酸、オレイン酸などの脂肪酸が含まれるが、これらはUGT1A1を阻害するため、UGT1A1の働きが弱い新生児の母乳性黄疸の原因となることが報告されている。低級脂肪酸をほとんど含まず、牛乳よりもリノール酸を多く含む。また、新生児の免疫に重要である抗…
脂質を構成する要素のひとつ。脂肪族カルボン酸とも。化学的には長鎖炭化水素の一価カルボン酸の総称であり、炭化水素とカルボキシ基(-COOH)を持つ有機化合物(カルボン酸)である。以下のように炭素が長く連なった構造(主鎖)を持つ。以下はリノール酸の化学構造。空腹時に脂肪が分解されて血液中に移行した脂肪酸は、肝臓のミトコンドリアにおいてβ酸化を受けてアセチルCoAとなる。脂肪酸は、その化学構造に含む二重結合の数によって以下のように分類される。これらの脂肪酸の摂取バランスが崩れると、…
炭素数4の短鎖脂肪酸(低級脂肪酸)。ブタン酸とも呼ばれる。酢酸の次に単純な脂肪酸。示性式は CH32COOH水に溶けやすい。不快な異臭があるが、酪酸メチルなどの低分子のエステルは良い香りとなる。グリセリンとのエステルとして、バターや動物の脂肪、植物の油に含まれる。食物繊維などが大腸の腸内細菌によって代謝されて生じる。ヒストン脱アセチル化酵素を阻害する作用を持ち、制御性T細胞を活性化する。腸内で発生する酪酸は大腸がんの増殖を抑制することが報告されている。
酢酸や酪酸、プロピオン酸などの炭素鎖を構成する炭素の数が6個以下の脂肪酸。揮発性脂肪酸や低級脂肪酸とも呼ばれる。難消化性の糖質や食物繊維は大腸の腸内細菌によって短鎖脂肪酸に代謝される。GPR43のリガンドとなる。腸クロム親和性細胞のセロトニンの分泌を促進する。腸内細菌が産生する栄養(酢酸等の短鎖脂肪酸)を認識する脂肪酸受容体GPR43が脂肪の蓄積を抑制し、肥満を防ぐ機能を有することを明らかにしました。
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