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身体に蓄積された脂肪。主に脂肪細胞の脂肪滴に蓄えられる。
脂肪の存在場所によって、内臓脂肪と皮下脂肪に分けられる。
関連する用語
視床下部の一部。脳弓の外側にあり摂食中枢(空腹中枢)を含む。視交叉上核から投射を受け体内時計にも関与し、摂食や体脂肪量に関する情報と時間情報とを統合し、様々な身体機能や行動の概日パターンを調節しているとされる。作業記憶などの高次機能に関わる神経核であり、前頭前野との間に密な相互的神経連絡を有する。この他に、扁桃体、前脳基底部、脳幹、小脳などからも入力を受けている。
小児における必須アミノ酸のひとつ。ヒスタミンの前駆体であり、ヒスチジンデカルボキシラーゼによってヒスタミンとなる。成長や組織の修復、髄鞘の形成、免疫、胃の分泌、性機能、血球の生成、放射線や重金属からの防御などに関わる。カツオやマグロのタンパク質に多く含まれる。経口摂取したヒスチジンは血液を通して脳に運ばれ、脳内でヒスチジン脱炭酸酵素によりヒスタミンに変化し、満腹中枢の一つであるヒスタミン作動性神経に作用し摂食を抑制する作用を持つ。動物実験において、ヒスチジンの経口摂取による摂…
ミトコンドリアにおける脂肪酸の取り込みに必要な有機化合物。肝臓と腎臓でアミノ酸のリジンがメチオニンによってトリメチル化されて生成される。98%が骨格筋と心筋に存在する。エナンチオマーのうち、L-カルニチンにのみ生理活性作用がある。過去にはビタミンBTと呼ばれた。食品では肉類や貝類に多く含まれるが、鶏卵や野菜にはほとんど含まれない。カルニチンの体内合成量は加齢によって減少する。欠乏によって筋肉の萎縮や心筋の機能異常が起こるとされる。ミトコンドリアの機能障害の軽減(ミトコンドリア…
サイトカインのうち炎症を引き起こすもの。通常、炎症性サイトカインは免疫の増強に必要であるが、この過剰に作用すると自己を構成する正常な成分までも攻撃するという副作用がある(自己免疫疾患)。マクロファージがTLR4を介して活性化した場合に分泌されるIL-6やIL-12、TNFなど。これによって細菌の感染部位は発熱や腫れが起こる。IL-1(IL-1β)とTNF-αは代表的な炎症性サイトカインであり、これらの血中濃度上昇はレプチン様シグナル(体脂肪が十分量存在するという誤った情報)を…
筋肉の減少を特徴とする代謝異常症候群。脂肪の減少は伴う場合と伴わない場合がある。悪液質をもたらす疾患は、がんや関節リウマチ、動脈硬化、心不全、重度の火傷、慢性閉塞性肺疾患、肝不全、腎不全、AIDSなど。これらの疾患によって炎症性サイトカインが血液中に増加することが原因となる。主な症状は食欲低下、筋肉や脂肪の異化による著しい体重減少、インスリン抵抗性などで、重症化するとタンパク質の合成が行われない危険な状態となる。悪液質とは、がん、重症感染症、リウマチ、心不全など、多くの基礎疾…
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