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生物の発生段階(胎児)に奇形を引き起こす性質。
関連する用語
マラリアの治療薬の有効成分のひとつ。スルファドキシンと合成されて利用されることが多い。葉酸拮抗作用を持ち、葉酸の吸収を阻害する。これがラットにおける胎児催奇性に関わるとされる。
RNAウイルスに対する抗ウイルス薬。RNAポリメラーゼの阻害剤。富山化学工業によって開発され、開発コードはT-705。商品名はアビガン。元々はインフルエンザウイルスに対する薬として開発されたが、エボラウイルスやノロウイルスに対する効果も確認されている。また、重症熱性血小板減少症候群ウイルスに対する効果が示唆されている。副作用として催奇性があるため妊婦には使用できない。通常、私たちは転写のときにDNAを鋳型にして相補的なmRNAを合成しています。「RNA依存性」とは「RNAを鋳…
上皮細胞(皮膚や粘膜、角膜)の形成に関わる脂溶性ビタミン。レチノイドとも呼ばれる。酸化や乾燥、高温に弱い。ビタミンEのような抗酸化作用を持つ成分と共に存在することで安定性が上がる。主に肝臓の肝星細胞に蓄えられる。ビタミンAにはビタミンA1(レチノールなど)とビタミンA2(3-デヒドロレチノールなど)の2種類があるが、ビタミンA2を食べる機会は少ないので、ビタミンAと言えば普通はビタミンA1の方を指す。-ビタミンA1--レチノール(レチニルエステル)--レチナール--レチノイン…
胎児期における身体の形成の異常によって、通常とは異なる身体の形になる現象。先天性の単発奇形は染色体異常や多因子遺伝が主な原因となる。妊娠中に服用した薬剤などの成分や放射線によっても引き起こされる。妊娠4〜7週に薬剤による影響を受けやすく、無脳症や二分脊椎の恐れがある。大脳皮質が形成される妊娠8~20週頃に閾値以上の放射線を被曝すると精神発達遅滞の恐れがある。
互いにエナンチオマーである2つの化合物(D体とL体、R体とS体)が同じ量含まれる混合物のこと。エナンチオマーのひとつの半数が変換されてラセミ体となることをラセミ化と呼ぶ。医薬品では、R体とS体で異なる作用が現れる場合があり問題となるため、不斉合成によって、一方のエナンチオマーのみを合成する必要がある。サリドマイドは催眠鎮静薬として開発され、ラセミ体として販売されていました。薬害が問題となった後に、一方の鏡像異性体は望みの効果(鎮静作用)を示しますが、もう一方の鏡像異性体が非常…
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