健康用語WEB事典

免疫寛容(immune tolerance)

免疫系が自己の構成成分など特定の抗原に対して反応性を示さない状態のこと。免疫学的寛容自己寛容トレランスとも。*1*2

実際に自己の免疫が自分自身を攻撃しないのは(これをトレランス:免疫学的寛容といいます)のは、胸腺という臓器T細胞(自己反応性T細胞)が教育を受けるからです。*3

自己の成分に対して反応性が強いT細胞は、胸腺における負の選択によってアポトーシスに誘導される。逆に自己に全く反応しない場合も、抗原提示を受けても活性化されないため正の選択によってアポトーシスを起こす。

胸腺における負の選択中枢トレランスと呼ばれる。また、胸腺外でも自己の分子への反応性を持った場合は末梢トレランスによってT細胞は不活性となる。*4

B細胞骨髄で適切な反応性を持つものだけが成熟する。

*1近畿大学医学部免疫学教室 免疫学Q&A: http://www.med.kindai.ac.jp/immuno/qanda.htm
*2筑波大学大学院人間総合科学研究科 癌から学ぶ免疫学の基本原理: http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/immunology/hitome8.htm
*3ナツメ社 埼玉医科大学リウマチ膠原病院 教授 三村俊英 基礎からわかる免疫学
*4技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25

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このページの最終更新日時: 2018-08-28 (火) 08:03:36