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Toll様受容体などを介してT細胞に送られる、T細胞を活性化や増殖、分化などへ導くシグナルのこと。共刺激とも呼ばれる。副刺激を起こす分子は副刺激分子と呼ばれる。抗原提示細胞の表面の分子がT細胞の表面の分子に結合することによって与えられる副刺激と、サイトカインによって与えられる副刺激の二種類がある。もし、T細胞が抗原提示細胞からの抗原の提示を受けていても、副刺激がない場合はT細胞は不活性(アナジー)となり死滅する。これによって自己に対して攻撃性を持ってしまったT細胞は排除される…
インターフェロンの分類のひとつ。ウイルスの感染時には大量に産生され、そのウイルスを排除するために働く。恒常的に僅かな量が体内に存在する。この常に僅かに分泌されるⅠ型インターフェロンは腫瘍を抑える働きを持つことが示唆されている。TLRやRLRによって活性化される転写因子であるIRF-3とIRF-7によって誘導され、様々な抗ウイルス因子の発現を誘導する。また、ウイルス感染細胞を排除するNK細胞を活性化する。CD40、CD80、CD86といった共刺激分子やMHCの発現を誘導し、樹状…
抗原提示細胞のひとつ。単球から分化してできる白血球で、T細胞の分化や活性化・不活性化の制御などを行う。大きさは20〜50μmと大型。欠点は数が少なく寿命が短い(数日)こと。1973年にアメリカのラルフ・マーヴィン・スタインマン(Ralph Marvin Steinman)によって発見され、組織に結合したときに木の枝状の突起を伸ばすことからその名が付けられた。樹状細胞が抗原(病原体など)を捉えると、それを食作用により取り込み細胞内で分解して、その抗原のタンパク質の断片(ペプチド…
αEサブユニットとβ7サブユニットからなるヘテロダイマーであるインテグリン。CD103とも。腸管のリンパ球に多く発現する。扁桃腺のリンパ球や制御性T細胞、樹状細胞でも発現していることが確認されている。また、炎症部位に浸潤したT細胞で強く発現しているため、自己免疫疾患の治療薬の標的分子の候補とされている。CD103陽性樹状細胞は、小腸粘膜固有層や腸管膜リンパ節において代表的な抗原提示細胞であり、レチノイン酸を産生してTGF-β存在下でFOXP3陽性制御性T細胞を誘導することが報…
T細胞が抗原提示細胞からの抗原の提示を受ける際に副刺激(共刺激)がなければ、そのT細胞の活性化が抑制される現象。免疫学的寛容の維持のための仕組み。アネルギーや免疫不応答とも呼ばれる。活性化されないことのみではなく、再び同じ抗原に出会ったときにも無反応である現象も含む。特定の刺激を与えない限りアナジーは解除されない。自己のタンパク質がT細胞に提示された場合に起こる。これは全身のリンパ管で起こるため、胸腺で起こる中枢性免疫寛容に対し、末梢性免疫寛容と呼ばれる。
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