自己免疫によって円形に広がる脱毛。毛包を標的とする自己免疫疾患。*1
精神的ストレスがきっかけとなることがあるとされる。繰り返すことが多い。
治療はステロイドやフロジン(塩化カルプロニウム)、セファランチンなどによる薬物療法。*2
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タマサキツヅラフジの根茎から抽出されるアルカロイド。放射線による白血球減少症や円形脱毛症、粃糠性脱毛症、滲出性中耳カタル、マムシ毒に適応を持つ薬剤。末梢血管拡張作用や副交感神経緊張緩和作用を持つ。マウスの実験によって毛乳頭細胞の増殖促進作用および毛成長促進作用が確認されている。円形脱毛症、粃糠性脱毛症の治療薬。放射線やシェーグレン症候群により生じる唾液腺障害に関わるMMP-9の産生を抑制し、これらによるドライマウスの予防や治療に有効であることが報告されている。
肉体や精神にかかる負荷のこと。人間がストレスを受けると、それに対するストレス反応が中枢神経系や身体の各部位で発生する。例えば、脈拍が速くなり血圧が上がるなどである。過度のストレスによって生活習慣病の発症率の増加が確認されており社会問題となっている。胃潰瘍などの疾患や、脳への様々な悪影響が確認されている。動物に共通する代表的なストレス反応は「視床下部-下垂体-副腎皮質ストレス反応系(HPA軸)」と呼ばれ、身体的・心理的ストレスを受けた場合は、この反応によって副腎皮質ホルモンが分…
毛根を包む円筒状の表皮の鞘。毛髪を作る、毛を取り囲む組織。ケラチノサイトで構成される鞘状構造。毛嚢とも表記される。奥に毛乳頭が存在する。毛乳頭が毛母細胞に働きかけ、毛母細胞が増えて表皮の上に出たものが毛髪となる。近年、毛髪疾患の最先端の治療として、生体外で毛髪を作り出す種となる毛包を再生し、それを移植する毛髪再生医療が注目されている。一般的に毛包は、胎児期において外胚葉由来の上皮系細胞と、中胚葉由来の間葉系細胞との相互作用により発生することが知られている。
毛髪に起こる白癬。現在では稀な感染症。頭部白癬とも。楕円形に髪が抜け、表面に細かい鱗屑が見られる。痒みなどの自覚症状はない。円形脱毛症や脂漏性皮膚炎と誤診される場合がある。
4つの炭素環がつながった化学構造(ステロイド骨格)を持つ有機化合物の総称。主に副腎皮質で産生される脂質。ステロイドホルモンのことを指す場合が多い。体内で生合成されるステロイドは、コレステロールや胆汁酸、ステロイドホルモン、ビタミンDなど。体内の全てのステロイドはコレステロールから合成される。A環の3位にヒドロキシ基(-OH)が結合したものをステロールと呼ぶ。ステロイドは、細胞膜を通過後、細胞質のグルココルチコイド受容体に結合する。抗炎症作用を持つため、医薬品として使用されるも…
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