分界条床核(bed nucleus of the stria terminalis : BSTc)

神経核のひとつ。嫌悪や不安、恐怖などの不快な情動の生成に関わる。

腹側被蓋野の抑制性介在ニューロンを対象に投射して、その部位のドーパミンの放出を促進する。一方で、痛みなどの嫌悪刺激に伴って分界条床核で遊離されるノルアドレナリンはこの投射系を抑制する。*1

分界条床核に局在するGABA作動性神経を特異的に興奮させると、ノンレム睡眠をしていたマウスが直ちに覚醒することから、覚醒に関わるとされる。*2

不快情動によってコルチコトロピン放出因子を放出する。*3

分界条床核は、内側前頭前野海馬台扁桃体腕傍核などから入力を受けるとともに、腹側被蓋野外側視床下部などの部位に出力することにより、情動や摂食、内分泌などにかかわる情報統合と機能制御に重要な役割を果たしている。*4

*1北海道大学 腹側被蓋野からのドパミン放出を駆動する分界条床核の脱抑制性神経投射:ヤル気を調節する神経機構の解明: http://www.hokudai.ac.jp/news/121220_pr_med.pdf
*2国立大学法人 筑波大学 不安で眠れないとき、脳では何が起きているのか: https://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/20170628sakurai-3.pdf
*3KAKEN — 研究課題をさがす | 慢性ストレス・慢性疼痛による分界条床核-腹側被蓋野神経回路の機能的変化 (KAKENHI-PUBLICLY-15H01273): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PUBLICLY-15H01273/
*4KAKEN — 研究課題をさがす | 分界条床核に着目した負情動生成機構と病態モデルにおける変容メカニズムの解明 (KAKENHI-PROJECT-26290020): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-26290020/

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このページの最終更新日時: 2018-08-31 (金) 09:19:49