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傷が治る過程で起こる一連の修復活動のこと。
止血や細胞の増殖、血管新生などが起こる。*1
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トロンボスポンジンのひとつ。血小板のα顆粒内に豊富に含まれる。血管内皮細胞や周皮細胞、骨芽細胞で発現する。THBS1とも。強い血管新生阻害作用を持ち、それよる抗血管新生作用が創傷治癒遅延と肉芽形成抑制を来すことが示されている。近視が生じる際に認められる強膜(白目)が変形しやすくなる状態は、強膜におけるTSP-1遺伝子の発現が減少することが引き金となり、強膜構造タンパクの減少および分解酵素の増加を引き起こすことで生じることが報告されている。タグ:
ビタミンの一つ。水に溶けやすい水溶性ビタミン。L-アスコルビン酸とも呼ばれる。アスコルビンは、ギリシャ語で「壊血病なし」という意味。分子式は C6H8O6熱やアルカリ、酸化によって分解される。また、銅や鉄などの金属によって酸化されやすい。ビタミンC自身は酸化されやすい物質で、他の物質が酸化されることを防ぐ抗酸化作用を持つため、酸化防止剤として食品に使われる。体内ではミネラル(鉄や銅)の還元の他、SODを還元するなど多くの酸化還元反応に関与している。ビタミンC自身が酸化されるこ…
血液を遠心分離した後、その中の血小板が多く含まれる血漿部分のみを抽出したもの。成長因子が豊富に含まれるため、創傷治癒を促進する。変形性関節症やスポーツによる外傷などの治療に利用される。血小板が放出する成長因子が直接的に組織に作用し修復を促進するのみならず、組織修復に寄与するマクロファージを損傷部位へ動員させることで間接的に組織修復を促進することが確認されている。自身の血液から作られるため副作用が起こりにくい。凍結乾燥して長期間保存(8週間)保存可能であることが報告されている。…
敷石状に増殖する上皮細胞(epithelium)がその性質を失って、細胞間接着の弱い間葉細胞(mesenchyme)としての性質を新たに得る現象。炎症部分の創傷治癒やがんの転移に関わるとされる。上皮間葉転換とも。EMTとは逆の変化である、間葉細胞から上皮細胞への転換はMETと呼ばれる。上皮細胞が持つ細胞極性の消失、細胞間接着の減少、細胞の遊走や浸潤の亢進が起こる。EMTを起こした細胞は、抗がん剤に耐性となることが知られている。EMTを抑制するmiRNAとして miR-509-…
アミノ酸の一つ。L体(L-オルニチン)はタンパク質を構成しない遊離アミノ酸として体内に存在する。蜆に多く含まれる。肝臓の解毒作用の促進やアルコール性疲労の抑制、成長ホルモンの分泌促進などの作用が報告されている。主に大腸菌などの細菌を用いた発酵法により生産される。体内のアンモニアを無毒化する尿素回路(オルニチン回路)において、カルバモイルリン酸と縮合してシトルリンを生成する働きを持つ。肝機能改善に有効な成分であり、サプリメントなどの製品に利用される。肝臓のミトコンドリアマトリッ…
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