吻側延髄腹外側野(rostral ventrolateral medulla : RVLM)

延髄の一部。血管運動中枢圧受容器反射の最終情報統合部位で交感神経中枢。圧受容器反射に関与する複数の神経核からなる。抑制性の呼吸性ニューロンが存在する。頭側延髄腹外側野とも。*1*2*3

また、シナプスを介さずに脊髄後角交感神経出力として投射することから、交感神経活動中枢として知られている。

圧受容器への刺激は孤束核から延髄尾側腹外側野へ伝わり、そこからGABAによる抑制性シナプスによって吻側延髄腹外側野を抑制する。これによって吻側延髄腹外側野が単シナプス性に支配している末梢交感神経活動が抑制される。*4

吻側延髄腹外側野内のアンジオテンシンⅡ受容体1の活性化により産生される酸化ストレス交感神経を活性化する最も強力な要因であり、高血圧における交感神経活性化の重要な機序となっていることが報告されている。

*1KAKEN — 研究課題をさがす | 吻側腹外側延髓は迷走神経性心臓抑制機構を抑制するか (KAKENHI-PROJECT-11670039): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-11670039/
*2日薬理誌 高血圧は脳の異常であり治療標的は脳である 脳・腎臓・心臓・血管連関による血圧動的恒常性維持システム 岸拓弥: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/145/2/145_54/_pdf/-char/ja
*3高血圧・心不全と交感神経系:病態としての調節異常から新たな治療戦略へ - 九大コレクション | 九州大学附属図書館: https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_detail_md/?lang=0&amode=MD100000&bibid=19937
*4座長 川田徹 国立循環器病センター研究所 循環動態機能部 圧受容器反射と高血圧 熊谷裕生、大波敏子、滝本千恵、飯ヶ谷嘉門、西澤雅彦、大島直紀、佐方克史、松浦友一、今井正樹、猿田享男 慶應義塾大学医学部腎臓内科学: https://www1.gifu-u.ac.jp/~physiol/Pathophysiology/15sympo.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-06-12 (水) 10:10:44