塩基(base) †
以下の2つの意味がある。
液性としての塩基 †
狭義では水に溶けて塩基性(アルカリ性)を示す物質の総称。酸と反応して塩を作る。
- アレニウスの定義では、水に溶けて水酸化物イオン(OH-)を生じる物質が塩基と定義される。
- ブレンステッド・ローリーの定義では、H+を受け取るもの(プロトン受容体)が塩基と定義される。
- ルイスの定義では、電子対供与体が塩基と定義される。*1
“塩基” に比べ、“アルカリ” という言葉の方が、私たちに馴染みのある言葉だと言えるかもしれません。しかしアルカリよりも、塩基の方が少し広い概念の言葉です。塩基の中で「水に溶けた物」を「アルカリ」といい、その水溶液の性質を「アルカリ性」といいます。塩基は、水に溶けていないものも含んでいます。*2
遺伝情報の核酸塩基(nucleotide base) †
DNAやRNAに必要な、遺伝情報に関わる塩基性の有機化合物。特に核酸塩基と呼ばれ、これらは塩基配列を構築する。
*1放送大学:濱田研究室 水と酸・塩基: http://www.campus.ouj.ac.jp/~hamada/TextLib/kk/chap4/Text/Cs900404.html
*2NHK高校講座 | 化学基礎 | 第25回 酸と塩基: https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/kagakukiso/archive/resume025.html
*2NHK高校講座 | 化学基礎 | 第25回 酸と塩基: https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/kagakukiso/archive/resume025.html
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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:09:11