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複数の脂肪滴を持つ脂肪細胞のこと。褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞がある。
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脂肪細胞のひとつ。熱を作るミトコンドリアが多く含まれるため褐色に見える。複数の脂肪滴を持つことから多胞性脂肪細胞とも呼ばれる。大きさは白色脂肪細胞の10分の1程度。褐色脂肪細胞は鎖骨付近や肩甲骨周囲、脊椎周囲、胸などに分布し、脂肪を使って熱を産生する働きを持つ。脂肪をエネルギーに変換する際は、白色脂肪細胞と同じくアドレナリン受容体が関わる。褐色脂肪細胞にはTRPV2が多く発現し、寒冷環境下(4℃)では交感神経の活動上昇に伴ってさらにその発現量が増加する。このTRPV2が刺激さ…
白色脂肪細胞から変化したUCP1が陽性の褐色脂肪細胞に似た脂肪細胞。ブライト脂肪細胞とも呼ばれる。厳密には褐色脂肪細胞とは異なるが、組織学的には小さい脂肪滴が複数存在する多胞性脂肪細胞で、ミトコンドリアが多いため褐色でUCP1を多く発現するなど似ている点が多い。ベージュ脂肪細胞は脂肪を活発に燃焼させることが知られている。ヒトを含む恒温動物は長期間寒冷環境で生活することで皮下の白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変化させる。また、運動によっても白色脂肪細胞から生まれるとされる。ベー…
中性脂肪(トリアシルグリセロールやコレステロールのエステル)を蓄える細胞。通常の細胞の数倍~10倍の直径(最大で約200μm)を持つ。骨格筋や心筋の脂肪細胞は1μm程度と小さい。脂肪細胞の内部は、ほとんどが脂肪滴と呼ばれるリン脂質の膜で囲まれた大きな脂肪の液滴である。ただ中性脂肪を蓄積するだけではなく、様々なアディポカインと呼ばれるサイトカインを分泌して代謝や免疫、生体機能に積極的に関与する。また、脂肪細胞の表面のタンパク質は脂肪の代謝を制御している。出典: 大学院生物資源学…
脂肪細胞がトリアシルグリセロール(中性脂肪)やコレステロールのエステルを保持するために持つ、1枚のリン脂質の膜で作られた袋状の細胞小器官。肝細胞もトリアシルグリセロール、マクロファージはコレステロールのエステルを蓄積した脂肪滴を持つ。出典: 脂肪滴での中性脂肪の蓄積と分解を制御する PAT ファミリー 昭和大学薬学雑誌 山口智広白色脂肪細胞は1つの脂肪滴を持ち、褐色脂肪細胞は複数の脂肪滴を持つ。エネルギーが必要になると、脂肪滴内のトリアシルグリセロールなどが加水分解されて遊離…
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