大脳基底核(basal ganglia) †
大脳の部位のひとつ。大脳皮質下の大きな灰白質(神経核)を指す。脳幹の上に位置する。欲求や情動、運動の制御や記憶、報酬予測に関わる。*1*2*3
大脳基底核の障害がパーキンソン病やハンチントン病、ジストニアなどの運動障害を引き起こすことから随意運動の制御に重要な領域として知られている。*4
大脳基底核は大きく4つの部位に分けられる。*5
大脳基底核の入力部は線条体と視床下核、出力部は淡蒼球内節と黒質網様部である。大脳基底核で処理された情報の一部は脳幹に伝わるが、その大部分は視床を介して前頭葉を中心に大脳皮質に戻る(大脳皮質-大脳基底核ループ)。*6
手や足の運動を止める神経回路である線条体-淡蒼球投射経路を持つ。大脳基底核の異常によって運動不全や不随意運動が引き起こされる。
大脳皮質から「運動」の指令が出ると、その情報は大脳基底核の中でハイパー直接路、直接路、間接路という3つの経路を通り、出力部(黒質網様部)に伝えられ、「運動」が制御されます。*7
*1ストレスと脳 | 生物学科 | 東邦大学: http://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/029758.html
*2立命館大学 大脳基底核の機能: http://www.ritsumei.ac.jp/ocw/is/2006-55110/lecture_doc/2006-55110-01.pdf
*3大脳基底核の形態と精神機能 吉田眞美(久留米大学・医学部・薬理学教室): http://www.brain.kyutech.ac.jp/~natume/brainscience/bss99/yoshida.html
*4» 佐野 裕美(生理学研究所)|行動適応を担う脳神経回路の機能シフト機構|文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究:「行動適応を担う脳神経回路の機能シフト機構」(略称:適応回路シフト)に関するサイトです: https://www.fmu.ac.jp/acs/public/1766.html
*5生理学研究所 総合生理研究系 生体システム研究部門: http://www.nips.ac.jp/sysnp/ganglia.html
*6大脳皮質-大脳基底核ループと大脳基底核疾患 自然科学研究機構生理学研究所 生体システム研究部門 南部篤: http://www.nips.ac.jp/sysnp/dl/kiteikaku2.pdf
*7手や足の「運動」をストップさせる大脳基底核の神経経路の働きを証明 ―ハンチントン病のモデルマウス、パーキンソン病の病態解明にも期待―/自然科学研究機構 生理学研究所: http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2013/04/post-244.html
*2立命館大学 大脳基底核の機能: http://www.ritsumei.ac.jp/ocw/is/2006-55110/lecture_doc/2006-55110-01.pdf
*3大脳基底核の形態と精神機能 吉田眞美(久留米大学・医学部・薬理学教室): http://www.brain.kyutech.ac.jp/~natume/brainscience/bss99/yoshida.html
*4» 佐野 裕美(生理学研究所)|行動適応を担う脳神経回路の機能シフト機構|文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究:「行動適応を担う脳神経回路の機能シフト機構」(略称:適応回路シフト)に関するサイトです: https://www.fmu.ac.jp/acs/public/1766.html
*5生理学研究所 総合生理研究系 生体システム研究部門: http://www.nips.ac.jp/sysnp/ganglia.html
*6大脳皮質-大脳基底核ループと大脳基底核疾患 自然科学研究機構生理学研究所 生体システム研究部門 南部篤: http://www.nips.ac.jp/sysnp/dl/kiteikaku2.pdf
*7手や足の「運動」をストップさせる大脳基底核の神経経路の働きを証明 ―ハンチントン病のモデルマウス、パーキンソン病の病態解明にも期待―/自然科学研究機構 生理学研究所: http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2013/04/post-244.html
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このページの最終更新日時: 2018-09-05 (水) 10:22:59