健康用語WEB事典

大脳皮質拡延性抑制(cortical spreading depression : CSD)

虚血低血糖などのストレスによる大脳皮質の興奮の高まりが全体に波のように三次元的に広がっていく現象。片頭痛脳卒中外傷の患者の大脳皮質で確認されている。大脳皮質広汎性脱分極とも。*1

また、アストロサイトが大脳皮質拡延性抑制への感受性を制御していることが報告されている。

1944 年に Leão によって報告され,神経細胞グリア細胞の一過性興奮とそれに続く持続的な活動抑制が周囲に 2~5mm/min で伝播する一連の反応である.一過性興奮に伴う血流増加および代謝亢進,活動抑制と同期した脳波の抑制および血流低下(oligemia;乏血)が知られており,片頭痛発作時の視覚前兆をはじめ,虚血,外傷,てんかんなどの中枢神経系疾患においても病態の進展にかかわっているといわれる.*2

大脳皮質拡延性抑制が広がる速度は、閃輝暗点が広がる速度(約3mm/分)にほぼ一致しており、その原因であることが示唆されている。*3

*1脳卒中・片頭痛の病態 | Department of Neurobiology 神経生物学: https://home.hiroshima-u.ac.jp/neurobio/research/project4/
*2脳循環代謝第23巻第2号 大脳皮質拡延性抑制による脳微小循環の反応 高速度カメラ共焦点レーザー顕微鏡を用いた毛細血管内赤血球速度の評価 畝川美悠紀: http://cbfm.mtpro.jp/journal2/contents/assets/023020147.pdf
*3静的量的視野検査により確認された閃輝暗点の経時的変化: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jorthoptic/41/0/41_041F117/_article/-char/ja/

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このページの最終更新日時: 2018-09-12 (水) 09:15:20