天然痘(smallpox) †
1980年にWHOによって撲滅が宣言された感染症。痘瘡や痘疱とも。
国内では1955年以降は確認されていない。原因は天然痘ウイルス。*1
1798年、種痘が天然痘の予防に効果があることがエドワード・ジェンナーによって報告され、現在のワクチンの先駆けとなった。
牛痘に感染したことのある乳搾り女は天然痘に罹らないという観察に基づいて、ジェンナーは病原性が弱い牛痘に罹らせておけば、多くの場合に致命的である天然痘に対して防御能力が高められるのではないか、すなわち天然痘に対して免疫になるのではないかと考えた。そして、牛痘の膿を接種した8歳の少年に、その効果を確認するために、いまでは考えられないことだが、天然痘の膿を接種して感染が成立するかどうかを観察した。幸いなことにその少年は発症せず、牛痘接種の効果が確認された。*2
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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:09:19