好酸球(eosinophils)

白血球顆粒球)のひとつ。通常は白血球の0.5〜7%程度を占める。好中球よりも大きい。骨髄造血幹細胞からGM-CSFIL-3IL-5の刺激によって分化する。*1*2

血液中には少なく、外界と触れる部分(皮膚消化管下部尿路子宮)に多い。精神的ストレスや、女性では月経によって減少する。*3

弱い貪食作用を持ち、分解酵素による消毒能力なども好中球ほど強くはない。寄生虫に対する殺傷作用を持つ。*4*5

好酸球は抗体依存性細胞傷害作用ADCC)を持つ。細胞表面には様々なサイトカインケモカイン免疫グロブリン補体などに対する受容体が存在する。また、細胞質には多数の塩基性顆粒を持つ(この顆粒は酸性色素に好染性:好酸性)。

顆粒には、以下のような塩基性タンパク質が含まれる。*6

この顆粒は刺激によって脱顆粒を起こし、貪食できない大きな異物(寄生虫など)を排除する。

アレルギー反応は、好酸球から放出される物質(ロイコトリエン血小板活性化因子など)によって引き起こされる。*7

*1好酸球が増加する疾患|大阪大学 免疫内科: http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/imed3/lab_2/page4/eosino.html
*2好酸球増加症候群/慢性好酸球性白血病: http://www.med.osaka-cu.ac.jp/labmed/page128.html
*3特別企画「好酸球疾患」:総説 好酸球機能と組織エオジノフィリー 宮田聡子 勝岡憲生: http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20170617110408.pdf?id=ART0007438317
*4技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25)
*5白血球の基礎 - 臨床検査における血液の基礎とその病気 - Cute.Guides at 九州大学 Kyushu University: https://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/c.php?g=775049&p=5560173
*6山形医学 好酸球のリボヌクレアーゼと生体防御 日塔武彰: http://www2.lib.yamagata-u.ac.jp/kiyou/kiyoum/kiyoum-21-1/image/kiyoum-21-1-047to061.pdf
*7技術評論社 奈良信雄 知りたいサイエンス とっても気になる血液の科学(2010/1/5)

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このページの最終更新日時: 2017-12-13 (水) 17:04:47