宿主(host) †
関連する用語
α-コレステリルグルコシドピロリ菌が特異的に産生する、炎症の原因となる糖脂質。胃炎には樹状細胞の活性化によるT細胞の活性化が関わるが、ピロリ菌は宿主のコレステロールを改変してα-コレステリルグルコシドを産生し、これによって宿主の免疫受容体(Mincle)に認識されて免疫系を活性化する。タグ:
ピロリ菌世界人口の約半数に感染しているとされる、螺旋形のグラム陰性菌。正式にはヘリコバクター・ピロリと呼ばれる。胃の出口である幽門でよく見つかる。免疫が弱い幼少期に食事を介して感染し、胃に住み着く。酵素のウレアーゼを産生し、これによって胃の中の尿素からアンモニアを発生させる。慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんの原因となる。ピロリ菌が宿主のコレステロールを取り込んだ後、菌内で糖と脂質を付加することで胃炎を誘導する特有の糖脂質であるα-コレステリルグルコシドを作り出すことが報告されて…
プロピオニバクテリウム・アクネス皮膚の常在菌のひとつ。プロピオニバクテリウム属の嫌気性グラム陽性菌。アクネ菌やアクネ桿菌、キューティバクテリウム・アクネスとも。毛穴や皮脂腺に存在し、皮脂をリパーゼによって加水分解してプロピオン酸や脂肪酸を作り出すことで皮膚表面を弱酸性に保ち、付着する病原菌の増殖を抑える。また、紫外線などの酸化ストレスによる皮膚の細胞の損傷を抑える働きのある抗酸化酵素を分泌することが報告されている。健康な肌におけるリボタイプのアクネ菌は宿主の生体防御系を活性化することにより黄色ブドウ球菌への…
肺炎球菌細菌性肺炎の原因となる細菌。主にストレプトコッカス・ニューモニエを指す。鼻や喉の常在菌。免疫力が低下した場合に様々な疾患の原因となる。この肺炎球菌による感染症にかかりやすいのが、高齢者や免疫がまだ充分に発達していない子供なのです。特に子供では、髄膜炎や菌血症などの重症感染症により重い後遺症を残したりすることもあります。また、高齢の方で特に心臓や呼吸器に慢性疾患のある方、腎不全、肝機能障害、糖尿病のある方などでは、肺炎が重症になる傾向があります。 肺炎球菌がヒトの体内で増殖や病…
RNAポリメラーゼDNAを鋳型としてRNAを合成する酵素。DNA依存性RNAポリメラーゼとも。ウイルスのRNAポリメラーゼは、タンパク質合成に必要となるCapを宿主のmRNAから切断し、それをプライマーとしてmRNAの合成を行っていることが知られている(キャップスナッチング)。RNAを合成する酵素の総称。通常、DNAを鋳型としてRNAを合成する転写反応を触媒するDNA依存性RNAポリメラーゼを指す場合が多い。真核生物には以下の3種類が存在し、それぞれ転写するRNAが異なる。-RNAポリメラーゼ…
待機宿主 内生菌 ニューモシスチス肺炎 リステリア・モノサイトゲネス ワクチン ハンタウイルス心肺症候群 マールブルグ病 Fタンパク質 A群レンサ球菌 エンベロープ dsRNA 腸内細菌 エルビテグラビル クラミジア・ニューモニエ 脱殻 インテグラーゼ IFN-β-1b キャップスナッチング 自然宿主 寄生胞 …コメント・訂正・追記
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