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寄生生物の寄生対象のこと。
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サイトカインの一種。生体内では、細胞がウイルスに感染したときに、その細胞から産生され、ウイルスの増殖を阻害したりNK細胞を呼び寄せたりといった働きをする。インターフェロンという名前はウイルスの増殖を阻害(interfere)することから付けられた。肝炎や腫瘍の治療、抗ウイルス剤として使用される。タンパク質であり、体内で吸収・分解されるので、治療に利用する際は連続的な投与が必要とされる。インターフェロンとは動物体内で病原体、特にウィルスや腫瘍細胞などの異物に反応して細胞が分泌す…
グルコースなどの糖が枝分かれしながら鎖状に繋がった分子。多くはタンパク質や脂質などに結合した状態で存在する。糖鎖を持つタンパク質を糖タンパク質と呼ぶ。動物では体内の半数以上のタンパク質に糖鎖が結合している。同じタンパク質でも健康なときと病気のときとで糖鎖の形が変化することが知られている。小胞体膜に存在するドリコール脂質上に作られる。糖鎖の構築にはグルコースが必要であることが報告されている。糖鎖は、細胞小器官の1つである小胞体膜に存在するドリコール脂質上に構築され、複数の段階を…
リステリア症の原因菌。低温増殖性であり、主に非加熱喫食食品で繁殖する。国内では稀だが、欧米では食中毒の原因として多い。細胞内へ侵入するとActAをその表面に発現し、これが宿主細胞のArp2/3複合体およびVASPと結合して菌体の一極にアクチン重合を誘導する。このアクチン重合を繰り返す反動によって細胞内を運動し、さらに細胞から細胞へと感染を拡大する。また、このActAのArp2/3複合体およびVASPへの結合によって異物でないかのように偽装し、オートファジーによる異物認識を免れ…
ピロリ菌が特異的に産生する、炎症の原因となる糖脂質。胃炎には樹状細胞の活性化によるT細胞の活性化が関わるが、ピロリ菌は宿主のコレステロールを改変してα-コレステリルグルコシドを産生し、これによって宿主の免疫受容体(Mincle)に認識されて免疫系を活性化する。タグ:
世界人口の約半数に感染しているとされる、螺旋形のグラム陰性菌。正式にはヘリコバクター・ピロリと呼ばれる。胃の出口である幽門でよく見つかる。免疫が弱い幼少期に食事を介して感染し、胃に住み着く。酵素のウレアーゼを産生し、これによって胃の中の尿素からアンモニアを発生させる。慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんの原因となる。ピロリ菌が宿主のコレステロールを取り込んだ後、菌内で糖と脂質を付加することで胃炎を誘導する特有の糖脂質であるα-コレステリルグルコシドを作り出すことが報告されて…
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