尿(urine)

体内から余分な水分や老廃物を排出するために腎臓で作られる無色から黄色を呈す液体。正常な場合のpHは6.0の弱アルカリ性*1

原尿のうち再吸収されなかった分が排泄される。正常であれば、尿の量は1回の排尿につき200〜400mlで、回数は1日あたり5〜7回、計1.0〜1.5リットルが体から排泄される。

尿の黄色はウロビリンによるもの。水分を多く摂取すると尿の色は薄くなり、逆に水分摂取量が少ないと濃くなる。発汗が多い場合は尿の量は少なくなる。

尿タンパク質が多く含まれると、排尿の際に泡立ちが確認される場合がある。尿の黄色の濃い薄いが腎臓の異常を意味することはない。*2

尿に含まれる物質

尿の成分には、水、尿素尿酸クレアチニンアンモニアアミノ酸電解質など主として不要となって排泄されるものと、病的な要因で混入したタンパク質などがあります。... タンパク質、特にアルブミンは通常ほとんどろ過されないので、尿中に検出されることはありませんが、高熱や激しい運動の後、一過性に出現することがあります。一過性の出現では特に治療を必要とすることはありませんが、数回の検査で常に陽性となる場合は、腎臓の病気を疑って検査を進めます。*3

尿内には体細胞が含まれ、それからクローン作成が可能であることが確認されている。

我々は非無状態で尿を採取し、尿中にあった細胞を直接核移植に使用したところ、オスでもメスでも、あるいは老齢個体でも、その尿細胞からクローンマウスを作出することができました。また得られたオスとメスのクローンマウスを交配したところ、正常な繁殖能力を有することが確認されました。さらに、クローンからクローンES細胞の樹立にも成功しました。*4

また、体内の有害な物質も尿に含まれることから、尿は早めに排泄することが推奨される。

腎臓で濾過された血液中の発がん物質は膀胱に集まり、粘膜細胞がん化を促進します。濃縮された尿が長時間膀胱内にとどまっているとリスクが高まりますから、十分に水分を取って発がん物質の濃度を下げ、排尿の頻度を増やせばリスクを下げることができます。*5

*1朝日ソノラマ 山澤堉宏 人間ドックの検査値がわかる本(1997/9/25)
*2尿が変だと感じたら|東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科: https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/neph/patient/uric_acid.html
*3尿が知らせる健康状態 大学病院 中央検査部 斉藤妙子: http://www.saitama-med.ac.jp/lecture/materials/71-H2304-1.pdf
*4尿に含まれていた細胞からクローンマウスの作出に成功 絶滅危惧種保護の可能性を示す: http://www.yamanashi.ac.jp/wp-content/uploads/2016/04/20160329.pdf
*5中央公論新社 中川恵一 知れば怖くない 本当のがんの話 (2017/1/15)

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このページの最終更新日時: 2017-12-10 (日) 16:42:30