一定のリズムで絶えず全身に血液を循環させるために動作する器官。高さ約14cm、幅10cm、厚さ8cm。重さは250〜300g。主に筋肉(心筋)で構成される。
左右の肺の間に位置し、心臓の前面は胸骨体および第2〜第6肋軟骨の内面に接し、後面は第5〜第8胸椎に接する。心臓の3分の2は身体の中心から左、3分の1は右にある。*1
酸素が少なくなった全身の静脈の血液は右心房に流れ込み、右心房の血液は右心室から肺動脈を介して肺に送られ肺で酸素を受け取る。
その後、肺から肺静脈を介して左心房に戻り、僧帽弁を通過して左心室に送られる。左心室の血液は大動脈を介して全身に送り出される。*2
洞房結節で起こった電気信号は心房に伝わり、心房が収縮します。この収縮が、今度は房室結節(ぼうしつけっせつ)と呼ばれる部分に電気信号を起こさせます。電気信号は心室へと伝わり、心室が収縮します。こうして心房と心室が交互に収縮することで、スムーズな血液の流れを生み出しているのです。*3
心臓は伸び縮みのできる2枚の心膜でつくられる袋状の組織(心嚢)で包まれている。
心臓を構成する心筋細胞や内皮細胞、血管平滑筋などは中胚葉由来である。*4
交感神経が優位になると、心拍数の増加や興奮伝導速度の上昇、心筋の収縮力の増加が起こる。副交感神経が優位になるとこれらとは逆(減少および低下)の状態となる。*5
ナトリウム利尿ペプチドを分泌し、体内の様々な機能を調節する。ナトリウム利尿ペプチドの増加は心臓の異常を反映している場合がある。*6
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