体内で十分な量を生合成できないため、食品から摂取しなければならないアミノ酸のこと。
ヒトにとっての必須アミノ酸は、成人では8種類、小児では10種類。
関連する用語
アメリカのFDA、FAO、WHOで採用された、タンパク質の栄養源としての評価を行う基準。アミノ酸価とも呼ばれる。タンパク質を構成する必須アミノ酸の含有バランスから、そのタンパク質からどれだけ身体のタンパク質を合成できるかを評価する。鶏卵や牛乳のタンパク質を基準(1.00 または 100)として数値で評価する。制限アミノ酸と他のアミノ酸との含有量の差が大きいほどアミノ酸スコアが低くなる。栄養学では、卵に含まれるタンパク質を基準にして「アミノ酸スコア」を割り出していますが、どの食…
必須アミノ酸のひとつ。リシンとも呼ばれる。米や小麦など、主食となる食品における制限アミノ酸。大豆に多く含まれる。リジンの発酵生産にはコリネバクテリウム(Corynebacterium glutamicum)という微生物が利用される。マウスにおけるL-リジンの経口投与は、腸管におけるカルシウム吸収調節を介して腎不全合併症である二次性副甲状腺機能亢進症を抑制し、血管石灰化を抑制することが報告されている。
化学的にはアミノ基(‐NH2)とカルボキシル基(‐COOH)とをもつ有機化合物の総称。タンパク質(ペプチド)を構成する要素となる。基本となる化学構造は以下の通り。示性式は H2N-CHR-COOHRの部分は側鎖と呼ばれ、アミノ酸ごとに異なる。タンパク質を食べると体内でアミノ酸に分解される。人体の約20%がアミノ酸で構成されている。アミノ酸は500以上の種類があるが、人間が必要とするアミノ酸は20種類あり、そのうちの9種類は必須アミノ酸である。アミノ酸は十分なエネルギーの存在下…
小児における必須アミノ酸のひとつ。ヒスタミンの前駆体であり、ヒスチジンデカルボキシラーゼによってヒスタミンとなる。成長や組織の修復、髄鞘の形成、免疫、胃の分泌、性機能、血球の生成、放射線や重金属からの防御などに関わる。カツオやマグロのタンパク質に多く含まれる。経口摂取したヒスチジンは血液を通して脳に運ばれ、脳内でヒスチジン脱炭酸酵素によりヒスタミンに変化し、満腹中枢の一つであるヒスタミン作動性神経に作用し摂食を抑制する作用を持つ。動物実験において、ヒスチジンの経口摂取による摂…
必須アミノ酸のひとつ。含硫アミノ酸のひとつ。組織の成長や修復に必要で、皮膚や毛髪のしなやかさと爪の強度に関わる。システインやホモシステインの合成に必要。また、ホモシステインからメチオニンシンターゼによってメチオニンに再合成される。その半数近くが肝臓で代謝される。SSG1がメチオニンの代謝に関わるとされる。
参考文献一覧
コメント
コメントはありません。
最近の更新された用語