急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome : ARDS) †
敗血症や肺炎、誤嚥、有毒物質の吸入、溺水、薬剤性、多発外傷などが原因となる急性の呼吸困難。成人呼吸促迫症候群とも呼ばれた。急性呼吸促迫症候群とも。
心不全、腎不全、血管内水分過剰のみでは原因が説明できない肺水腫。胸部X線で左右の肺に浸潤影が確認される。人工呼吸器の装着が必須であり、死亡率が約40%と高い。*1*2
好中球主体の急性炎症が惹起され、肺胞上皮細胞、微小血管内皮細胞が傷害されて肺微小血管透過性が亢進し、肺水腫を発症する。
自覚症状は咳嗽、発熱、呼吸困難、疲労感などであり、特徴的なものはない。低酸素血症が起こる。
*1重篤副作用疾患別対応マニュアル 急性肺損傷・急性呼吸窮迫症候群(急性呼吸促迫症候群)(成人型呼吸窮迫症候群(成人型呼吸促迫症候群)) 平成18年10月 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/dl/s1019-4d4.pdf
*2急性肺損傷(ALI),急性呼吸促迫症候群(ARDS)の病態と診療 藤島清太郎: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/21/10/21_10_819/_pdf
*2急性肺損傷(ALI),急性呼吸促迫症候群(ARDS)の病態と診療 藤島清太郎: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/21/10/21_10_819/_pdf
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このページの最終更新日時: 2019-05-09 (木) 17:57:09