悪性腫瘍の場合、腫瘍を取り除いても、わずかに残っていた場合、再び腫瘍が成長したり(再発?)、血液に乗って身体の他の部位に移動(転移)したりする。*1
上皮の悪性腫瘍であるがんは、局所の制御不能な細胞増殖にはじまり、やがて腫瘍細胞が周囲の構造を壊しながら、血管やリンパ管に侵入し、血液やリンパの還流に乗って他部位に到着、その後、血管・リンパ管外に出て組織に定住することで、遠隔臓器に転移します(図1)。その過程(斜体)において、腫瘍細胞が自身の上皮としての性格を失い、運動能を得るとともに浸潤に有利な特性を有するように、細胞の性質が変化していることがわかりました。*2
コメントはありません。