抗原(antigen : Ag)

体が異物だと認識する物質。この異物に対抗するために体内に作られるのが抗体である。

抗体が作られる物質であれば、病原体以外も抗原と言える。例えば、タンパク質多糖類に対しても抗体が作られる場合があり、これらも抗原と呼べる。*1

抗原とは、元来は抗体に対応する言葉であった。抗体と反応する分子という意味である。一方で、ある異物が体内に侵入した場合に、それに対して抗体がつくられる分子、言い換えればB細胞が応答する対象という意味にも用いられる。… T細胞が発見されてからは、T細胞が認識する分子も抗原と呼ばれるようになった。*2

抗原が体内に侵入すると、免疫細胞がこれを受け入れて良いものかどうか判断する。これを排除するべきと判断すると、排除するための抗体を作る。生命体由来のもののみならず、化学物質や人工の分子に対しても同様に抗体が作られる。

通常は抗原だと認識すべきではないものを抗原と誤認することでアレルギー自己免疫疾患が起こる。アレルギーを引き起こす抗原をアレルゲンと呼ぶ。

マクロファージ樹状細胞などの抗原提示細胞は、貪食した病原体の一部を抗原としてT細胞に伝える働きをする。

*1オーム社 絵とき 免疫学の知識 垣内史堂
*2技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25

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このページの最終更新日時: 2018-08-12 (日) 15:16:03